特別区試験対策

特別区試験で課される適性検査の内容と具体的な対策について

特別区の職員採用試験において、適性検査(性格検査)が実施されることになっています。

しかし、この適性検査ですが、「どうやって対策すればいいの?」と感じている人も多いかと思います。

実際に問題も公表されているわけではないので、どのような出題があるのかもわからない状況で不安を感じるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、この適性検査はそれほど警戒する必要はなく、気楽に考えておいていただいたほうがよく、それよりも筆記試験や面接試験に力を注ぐべきだと考えます。

今回はこの適性検査の概要と形式、そして対策について紹介していきます。

適性検査の概要と形式について

適性検査は1次の筆記試験当日に行われます。具体的には、午前中の教養試験が終わったあと、お昼休憩の前に受けるかたちになります。

試験時間は30分間で、マーク形式です。

この検査は、面接試験の際に、受験者それぞれの性格やこの人がどういう人物なのかを知る上での参考にするために行われるものです。

一概に適性検査といってもさまざまな形式のものがありますが、特別区の採用試験で実施される性格検査では、一問につき、人の性格や考え方・趣味嗜好などに関する4つの選択肢が書かれています。

その中から、「自分に最も当てはまると思うもの」「自分に最も当てはまらないと思うもの」を一つずつ選んでマークしていく、という形式になっています。

例えば、

①「物事は計画を立ててからやる」
②「人前で話すのが苦手ではない」
③「芸術に関心がある」
④「人を説得することが得意」

こういった4つの選択肢の内容から、自分に一番近いものとそうでないものを答える、という感じです。このような問題に相当数答えていくことになります。

とはいえ、教養科目や専門科目と違って答えに正解があるわけではないので、試験自体は特別難しいものではありません。

特別区の採用試験案内にも、「性格検査は第2次試験において人物理解を深めるための資料とし、直接合否判定には使用しません」との記述があり、この結果が直接試験の合否に関わるわけではないので、その点は安心して受けていただければ問題ありません。

対策の方法

次に適性検査の対策についてお伝えします。

適性検査を受ける際に気を付けると良いポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。

気をつける3つのポイント

①答えに矛盾がないように素直に答えていく
②検査の結果が人物試験時の参考にされるということを意識する
③あまりに身勝手な(常識外れな)選択肢を選ぶことは避ける

まず①に関してですが、これは同じような質問や選択肢が何度も出てくる場合があるからです。

例えば、問1で「美術や音楽などが好きである」という選択肢を「当てはまる」と回答していたとします。
しかし、問20で出てきた「芸術には関心がない」という選択肢に「当てはまる」と回答してしまうと答えが矛盾するので、この人は嘘を回答していると分かってしまいます。

このように、表現や言い回しを変えて似たような選択肢が複数回登場することもあるので、矛盾が生まれないよう素直に答えていくのが一番です。

さらにこの性格検査は2次の面接試験で参考にされるものですので、その検査結果が本来の自分の姿とあまりにかけ離れてしまっては困ります。

基本的に、正直に、素直に答えていれば特に問題はないかと思いますが、検査の結果と面接でアピールしたいこととが全然違うと人物試験時に問題が出る可能性もあるので、面接官にそのような印象を与えることにならないように、ということを頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

その意味でもやはり正直に答えていくということが大事です。

とはいえ、あまりに正直に答えすぎてしまっては逆に好ましくないということもあり得ます。

例えば「他人の言うことには全く耳を貸さない」というような選択肢があったとして、これを当てはまるとしてしまうと、この人は大丈夫なのか…?となりかねません。

そのため、これは客観的に見てちょっと…というような選択肢がもし出てきたとしたら、その時はその選択肢を選ぶのを避けることも考えると良いと思います。

また、出題数も相当多いため、30分という時間内に全て回答し終えられるよう、迷う選択肢があったとしてもあまり悩みすぎずに答えていくことをおすすめします。

裏を読みすぎて考えてしまうと、上記のように矛盾が出てしまい、面接官によくない印象を与えることにもなりかねません。ですので、あまり深く考えず、正直に素早く回答していきましょう。

そして、基本的なことですが、マーク形式なのでマークミスにも要注意です。

まとめ

性格検査に関しては試験問題の公表もなく情報が少ないので、不安に思っている方もいると思います。

とはいっても、これは教養科目や専門科目のように事前に何か特別な対策が必要というような試験ではありません。
おそらく特別なことは何もせずに受ける方が大半だと思うので、試験当日は上記のポイントを意識しながら、あまり難しく考えすぎず気楽に受けるのが一番ではないでしょうか。

性格検査について時間を取られるのではなく、他の重要な科目についてしっかりと対策をするようにしましょう。

都会だけれど懐かしい雰囲気漂う「豊島区」の特徴について

「豊島区」という名前だけ聞いても特に地方の方はピンとこないかもしれませんが、あの「池袋」がある区です。他にも巣鴨や目白など下町感のある場所や高級住宅地など様々な面を持っています。

副都心でもある池袋がある豊島区ですが、23区の中で唯一の「消滅可能性都市」という指摘を受けてしまいました。指摘を受けた豊島区は人口問題へ取り組むための新しい施策を行っています。

ここでは、豊島区の特徴と区が抱える課題、そして消滅可能性都市を回避するための行政の取り組みを紹介します。

1 豊島区の位置と特徴

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出典:豊島区HP

豊島区は23区の西北部に位置し、南は新宿区・文京区、西は中野区、北は練馬区・板橋区に囲まれています。
池袋を中心に、高級住宅街である目白、「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨など様々なエリアがあり、都会的でありながら落ち着いた雰囲気も感じることができる場所もあるという特徴があります。

平成27年には豊島区役所の新庁舎が建設され、全国初となる地上49階建のマンション一体型の庁舎となりました(庁舎は1階の一部と3~9階部分になります)。

2 豊島区の主なエリア

2-1 池袋

東京でも有数の大都市である池袋。新宿や渋谷と同じように様々な娯楽施設があり、常に多くの人で溢れています。
また、池袋は「副都心」とされ、様々なJRや地下鉄、私鉄が乗り入れており郊外と都心部をつなぐ役割を担っています(上記の新宿や渋谷も副都心です)。

池袋といえばランドマークでもある「サンシャインシティ」が有名であり、展望台や水族館、ショッピングセンターなど数多くの機能を併せ持つ商業施設です。
そして、サンシャインシティに繋がる「サンシャイン60通り」には飲食店やゲームセンター、映画館などが密集し、多くの若者で賑わっています。
池袋に訪れる人の多くはサンシャイン周辺で娯楽を楽しむのが一般的でしょう。

◼︎サンシャイン60通り

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駅の西口には「池袋西口公園」や「東京芸術劇場」「豊島区立郷土資料館」などがあり、サンシャインのある東口に比べ緑が多く、落ち着いた雰囲気となります。
また、立教大学も西口からやや歩いた場所にあります。

2-2 巣鴨

「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨ですが、名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
名前の由来である「巣鴨地蔵通り商店街」はお年寄りに向けた衣料品や食料品店が密集しており多くの方(特におばあちゃん)が買い物に訪れています。
周辺には「眞性寺」「高岩寺」があり、買い物ついでに立ち寄るスポットとなっています。

2-3 目白・雑司が谷

池袋の隣の駅にある目白ですが、エリアを指すときは雑司が谷なども含みます。
池袋とは違い閑静な街で高級住宅街として知られています。駅前には皇族が通う学習院があり、学生が多いにも関わらず落ちついた雰囲気であるのも特徴的です。

◼︎目白駅
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また、目白の東に位置する雑司が谷ですが、鬼子母神(きしもじん)堂というお寺が有名です。参道にはカフェやお土産屋が立ち並び歩いて見て回るのも楽しい場所です。
周辺には、保明寺や本納寺、威光稲荷など寺院が多く、どこか懐かしい雰囲気を感じることができる街です。

2-4 駒込

駒込はソメイヨシノ発祥の地として知られています。
また、住所は文京区になりますが、都会にありながらとても広い庭園である「六義園」があります。六義園は桜や紅葉のライトアップでとても有名でありこの時期になると行列ができるほどの見物客が訪れます。

◼︎六義園
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そして、駅の北側には魚屋や八百屋、生活雑貨、焼鳥屋などが密集する「霜降銀座商店街」があり、ごちゃごちゃしつつも活気のある昔ながら商店街の雰囲気を感じることができます。

駒込エリアは自然と下町の雰囲気が共存する癒しの街といえるでしょう。

3 豊島区の現状と課題

3−1 人口減少による「消滅可能性」の危機

豊島区に限らず、日本は少子高齢化や人口減少が懸念されていますが、豊島区は23区で唯一「消滅可能性都市」という不名誉な指摘を受けてしまいました。

池袋という巨大ターミナルがあり、人気のエリアとして流入も増えているにも関わらず消滅可能性とされたのは、「日本創成会議」によって豊島区の20〜39歳の女性の人口が2040年には2010年に比べて50%以下になるだろうとされたからです。
つまり、子どもを産む世代が半数以下になる可能性がある自治体に注意を促したとされます。

これに危機感を持った豊島区は人口問題に取り組みを行うため「豊島区まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、また重点プロジェクトとして「国際アート・カルチャー都市構想」を進めています(詳細は4 豊島区の重点施策をご覧ください)。

3−2 密集地域が多いことによる防災性の不安

豊島区は日本一の人口密度を持つ都市ですが、過密都市ゆえに火災のときのリスクは高いといえます。
豊島区は「木賃ベルト地帯」と呼ばれる木造アパートが密集した地域があります。

区内には学習院大学、立教大学、大正大学、東京音楽大学があり、周辺区には早稲田大学、お茶の水大学や日本女子大学などがあることがら学生が多く集まるという側面があります。そのため単身向け住宅多く、狭いながら住宅数が多いというイメージができます。

中でも老朽化した建物が多く、火災や震災のときには被害が大きくなる可能性が高いため重点的に防災に取り組む必要性があるでしょう(豊島区によるアンケートでは、地震や火災に対する安全性への満足度が低く、震災に関連する項目への取組み要望が高いという結果となっています)。

3−3 公園面積が少ない

繁華街があり住宅の集まる豊島区は、区民1人あたりの公園の面積が23区内で最下位となっています(参考:東京都都市公園等区市町村別面積・人口割比率表(平成24年4月1日現在) )。
これは区内に都立公園がなく、1ha以上の区立公園が1つもないことが要因となっています。

4 豊島区の重点施策

何度かお伝えしている通り、豊島区は「消滅可能性都市」の指定されてしまったことから、人口問題のための対策を取っています。

「豊島区まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、「豊島区人口ビジョン」で示した将来ビジョンの実現に向けた5ヶ年(2015〜2019年)の戦略であり、

・女性にやさしいまちづくり
・高齢化への対応
・地方との共生
・日本の推進力

の4つを柱として具体的な対策に取り組んでいます。
それぞれの基本目標および基本施策については以下の通りです。

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「豊島区まち・ひと・しごと創生総合戦略」資料より引用

特に、「日本の推進力の一翼を担う国際アート・カルチャー都市」においては芸術や文化などを世界に発信し、世界中の人々が集まり賑わいのあるまちづくりを行うこととし、重点的に取り組みを行っているようです。

区内には様々な文化や芸術に触れることができるイベントや施設が多くあり、最近では漫画やアニメの施設が増えてきており、「乙女ロード」と呼ばれる通りもあり注目を集めています。

このように豊島区は区が持っている資源を発信していき、国際的なアート・カルチャー都市を目指しているという大きな特徴があります。

◆アート・カルチャーとは
「芸術文化」という言葉で一般的にイメージされる枠組みを超え、伝統的な文化から先端的な文化まで、衣食住に関わる生活文化からハードな都市づくりまでをも含み、アートの持つ想像力・創造力で、カルチャーの語源そのままに、まちを耕すことを意味します。
まちを構成する多様な人々の参加と協働により、アート・カルチャーのまちづくりを展開していくことで、世界中の人々を魅了し、持続発展する都市の実現をめざします。
豊島区国際アート・カルチャー都市構想より

◼︎参考計画、施策など
豊島区まち・ひと・しごと創生総合戦略
豊島区人口ビジョン
豊島区国際アート・カルチャー都市構想

5 豊島区基本情報

◼︎人口:28、2万人(2016年4月1日現在)
◼︎面積:13.01㎢(23区内で18位)
◼︎豊島区役所アクセス:豊島区南池袋2-45-1
・各線池袋駅 徒歩9分
・東池袋駅(東京メトロ有楽町線) 地下通路で直結(改札から徒歩3分・1番口方面)
・都電雑司ヶ谷駅(都電荒川線)徒歩3分
・池袋四丁目駅(都電荒川線)徒歩4分

特別区や各区の特徴について知っておきたいことまとめ

普段の生活で「特別区」という言葉自体を聞く機会もほとんどないので、公務員試験で特別区って何だろう?と思う人は多いのではないのでしょうか。

特に地方に住んでいる方であればその傾向は顕著だと思われます。

ここではそうした悩みを抱える方や、そもそも東京にはどんな区があってそれぞれどういう特徴があるのか、ということまで書いていきますのでぜひ特別区を志望している方は参考にしてみてください。

特別区はひと言でいえば東京23区のこと

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公務員になると決め、東京で働きたいと思った人は東京都か特別区を受験するかと思いますが、この特別区という言葉って普段はあまり聞かないのではないでしょうか。 私も公務員を受験しようと決めたときに初めて聞いたので一般的には聞き慣れない言葉じゃないかなと思います。

特別区とは要は東京の23区のことであり、市町村と同じような権限を持つ基礎自治体なのです(全く同じということではありません)。 なので、区長は住民が選挙で決めますし、議会はありますし、条例を制定することもできます。

大阪市や名古屋市など大都市(政令指定都市)の場合、大阪市中央区とか名古屋市栄区とかありますが、これは行政区といい特別区とは別物なのです。

これら行政区は特別区とは違い、区長は市長が任命しますし、議会も条例の制定権もありません。 特別区がある区域は、880万の人々が暮らし、1千万人を超える人々が活動する巨大な大都市地域です。 このため、他の大都市のようにひとつの基礎自治体がこの地域全体を受け持つのではなく、それぞれの特別区が基本的な役割を担い、広域自治体である東京都とは役割を分担しつつも、相互に連携する特別な大都市制度となっているのです。

まぁこんなことは面接では聞かれませんので、そうなんだー程度でいいかと思います。

以下に各区の特徴をまとめましたので、特別区志望だけどぶっちゃけそれぞれの区に何があるか分からんって人はぜひチェックしてみてください!(区をクリックすると詳細ページに飛べます)

千代田区

中央区

港区

新宿区

文京区

台東区

墨田区

江東区

品川区

目黒区

大田区

世田谷区

渋谷区

中野区

杉並区(Coming Soon!)

豊島区

北区(Coming Soon!)

荒川区(Coming Soon!)

板橋区(Coming Soon!)

練馬区(Coming Soon!)

足立区(Coming Soon!)

葛飾区(Coming Soon!)

江戸川区

特別区試験は採用にあたり男女の差はあるのか?

ここ数年、民間企業の社員だけでなく公務員でも女性の職員を増やしていこうという方向に動いています。

2014年の国家公務員総合職の内定者のうち女性の割合が30%を初めて超えたということがニュースとなりました。最近は国が女性の社会進出を猛プッシュしているので、まずは国家公務員の採用からやっていかなければということで女性の採用を増やしていったのかと考えられます。

 

国家公務員総合職の採用試験は4月に1次試験が実施され、5月の下旬から6月上旬にかけ2次試験が実施され6月下旬に最終合格発表があります。これで内定ではなく、その後に自分の志望する官庁ごとに面接を行い(官庁訪問)、それに合格するとようやく内定(採用)となります。

こちらで平成26年度の国家公務員採用試験の実施状況を見ることができますが、総合職(大卒程度)の最終合格者数を見ると1,367人となっており、そのうち女性の合格者は306人です。

 

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この段階では306/1,367(人)=約22%であり、この段階では男性の合格者が8割近く占めている状況となっているので官庁訪問で女性の内定者が割合的に多くなったと予想されます。

女性のほうがコミュニケーション力が高いとか、面接の対策もしっかりからといった理由から面接は女性の方が受かりやすいと言われているので(真偽は不明ですが)このような結果になるのかなと思います。まぁ確かに、こいつ大丈夫かよっていう人って女性ではほとんど見かけないので間違ってはないかもしれませんが。

 

個人的には別に無理に女性の割合を増やす必要はなく、これまで男性有利に採用していたわけでないのであれば実力がある人が採用されるという従来の方法でいいんじゃないかと思います。だって無理に女性を増やすとなるとこれまで受からなかったような女性を採用することになり、それこそ不平等につながるんじゃないかと思ってしまうんですよね。まぁこれは余談ですが。

では特別区の採用はどうなのか?

国家公務員がこのように女性の採用数を増やしているので、今後は特別区も同じような動きが見られると思います。ちなみに平成24年度のⅠ類事務職の最終合格者は1,635人であり、そのうち女性の割合は613人で37.5%を占めています(合格状況。特別区・他団体等における登用状況等より引用)。

 

特別区合格者

 

データが少し古くて申し訳ないですが、26年度もそれほど変わらないかと思われます。このデータから内定者の数までは分かりませんが、私の同期を見てみると半分近くは女性だったため、割合的には最終合格者と変わらないのではないでしょうか。

 

特別区のような地方公務員だと国家公務員のような県を超えた異動もありませんし、結婚などをしても続けやすいという理由で女性の志望者が多いのではと思います。また、子育て支援部署や福祉関係の部署など女性が多く活躍している部署もあります。こうしたところでは来客者が女性が多くを占めるため、国家公務員に比べ窓口業務の多い地方公務員は女性の数が多いのではと予想されます。

ちなみに上の表を見ればわかりますが、Ⅲ類事務の合格者の女性の割合は24年度はなんと65%となっています。高校もしくは専門学校を卒業して特別区を目指す人は女性のほうが多いということなんですかねー。と思ったら受験者数で見ると女性の割合は46.6%となっているので、志望者で見るとやはり男性のほうが多いようです(受験状況。同上)。

特別区受験者

 

これらのデータから、Ⅰ類の採用試験においては受験者に対する女性の割合と合格者に対する女性の割合はそれほど差はなく、実際の内定者も明らかに女性が多いということもないため、特別区においてはどちらが有利ということもなく採用が進められていると言えそうです。

特別区試験の難易度や合格に必要な勉強時間について

特別区を目指したいけれど、どれくらい難しいのか、何時間くらい勉強すればいいのか気になる人もいるのではないでしょうか。

公務員試験全般にいえることですが、自分がそもそも合格できるのか、どれくらい勉強すれば合格できるのか気になる人は多いように思われます。

ここではそのような心配をしている方に向けて、特別区の難易度と必要な勉強時間について私の経験を踏まえてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

専門試験の難易度は易しめ

公務員試験は難関試験だと言われており、一年はしっかりと勉強しなければ合格は難しいとも言われています。しかし、特別区の試験は、特に専門試験は基本的な内容を問うものが多いという特徴があります。

大卒レベルの公務員試験の場合、国家一般職、地方上級、国税専門官などありますが、これらは大学入試で言えばMARCHや関西なら関関同立などの試験よりも難しいイメージがあります。

大学受験とは科目数があまりにも違うので簡単には比較できませんが、合格者はこのあたりのレベルの学生が多いようです。
私の予備校時代の友人はこのレベルか少し低いぐらいでしたが、1年近く本気で勉強していたので特別区試験含め様々な試験に受かってましたが、大学受験であまり勉強してこなかったという人にとっては勉強の方法自体どうすればいいかわからないという人にとっては難しいといえます。

これに対し特別区の試験のメインの受験層は中堅私立大学といったところでしょうか。同期もその辺りの出身者が多かった気がします。

特別区の試験は6月の初めに実施(平成27年度より変更)されるので、他の試験よりも早いという傾向があります。
そのため問題も比較的易しくしているような気もしますが、国家公務員や地方上級を目指しているのであれば特別区の試験は必ずパスしておきたいところです。

ちなみに教養試験についてはそこまで簡単とはいえない(標準レベル)なので、専門試験も含め総合的に見れば他の試験よりも易しめである、というぐらいに思っておいてください。
専門試験は8割ぐらい得点することは難しくありませんが、教養試験はそうもいきません。

国家公務員や地方上級試験など他の試験を併願する人でも6割ぐらいしか得点できないということはザラにあります。
もちろん公務員試験の受験生は専門試験の対策に力を入れる傾向にあるということも影響しているかとは思いますが、教養試験に関してはしっかりと対策しないと得点できないということを覚えておいてください。

なお、特別区試験は教養試験と専門試験の他に教養論文が課せられます。いくら教養試験や専門試験で得点できても教養論文で失点すると落ちてしまうこともあります。
教養論文は自己採点もできませんし、採点基準も不明であり完全にブラックボックスです。
そのため、特別区の難易度はとにかく「専門試験に関しては他の試験よりも易しい」としかいえず、だからといって「合格しやすい」とは限らない、ということは知っておいてください。

勉強時間については大学受験でどれくらい勉強したかによる

必要な勉強時間ははっきり言って人それぞれです。

一般的には公務員試験に合格するのに1000時間〜1500時間と言われていますが、3ヶ月で受かる人もいれば1年かかる人もおり、個人によってそれほどまでに違ってきます。

なぜそんなに差が生まれるのか不思議に思われた人もいるかもしません。
必要な勉強時間の違いは、受験科目について元々どれぐらいの知識があるかによって違ってきます。

特別区含め公務員試験では、判断推理や数的推理などの知能分野と人文科学や自然科学などの知識分野で構成される教養試験、そして民法や憲法、経済学などの専門試験がありますが、たとえば知識分野だと地理や歴史、物理や化学などが出題されますので、高校時代にこれらを勉強したことがあるかどうかによって必要な勉強量が異なってきます。

大学受験のときにセンター試験を受けてひと通り勉強したことがある人ならば、知識分野を勉強するときはさらっと復習すればいいのですが、大学は推薦で入ったとか受験科目は英語と国語だけだったとかという場合は一からの勉強は必要になるのでどうしても時間がかかってしまうわけです。

また、専門試験では法律や経済学などが試験範囲となるので、法学部や経済学部の人の方が多少勉強しているので理解のスピードが異なってきます。とは言っても大学の勉強は試験前に詰め込むパターンが多いと思いますので、結局は一から学習するケースが多くなると思いますが、それでもまったく触れていないのと少しでも勉強したのとでは理解の早さが異なってきます。

私の場合は、大学受験のときにセンター試験を受けていたので知識分野の勉強は比較的楽でした。そして大学は経済学部でしたが、ミクロ経済学やマクロ経済学は授業であったもののあまり理解していなかったため一から勉強することになりました。

半年ほどの勉強で合格はできましたが、これは特別区の試験に的を絞った勉強をしていたということもあります。勉強開始時にどれくらい知識があるか、そしてどの試験を併願するか(どれぐらいのレベルまで持っていく必要があるか)によって必要な勉強量は大きく異なってきます。
そのため、あまり周りの声やネット上の情報などは気にせず、過去問などをやっていき自分がこれで絶対受かるなというレベルに達することができるようにやっていけばいいでしょう。

また、最初から特別区を狙うよりも国家一般職や地方上級試験などに合格することを目標に勉強を進めていけば特別区は合格できます。あまり難易度や勉強時間を気にせす、試験に間に合うためにどうすればいいかを考え学習を進めていくことをおすすめします。

特別区の試験に合格しても希望の区にいけるのか?

特別区の場合、出願の際に自分が志望する区を第3希望まで書いて提出することになっています。

地元で働きたい人や、憧れの都心で働きたいなど動機はそれぞれだと思いますが、どうやったら特別区職員になれるの?でも書きいているとおり、希望の区に採用されるためにはギリギリ合格ではなく筆記試験と面接でそれなりの成績を取る必要があります。

他の自治体であれば、最下位でもとりあえず最終合格さえしてしまえば余程のことが無い限りはその市に採用となりますが、特別区の場合は最終合格しても成績順に各区へ提示されるため、必ずしも希望が通るとは限りませんし、場合によっては最終合格したのに採用漏れというとても残念な結果になってしまうこともあります。

特に、港区や千代田区のような都心区は非常に人気があり、相当優秀な成績でないと声がかかることはないと思われます(地方からの受験生はとりあえず知っている区を志望する傾向があるため更に余計志望者が増える傾向にあります)

 

ここでいう優秀な成績とは、筆記試験も高得点を取り、面接もきちんと面接官の質問に受け答えができていて好印象を残したことをいいます(筆記試験が優秀なだけではありません)。

ですので、筆記試験が高得点であったとしても面接がダメダメだったら余裕で落ちます。

逆に、筆記試験があまりできなかった場合でも面接で逆転した人も多くいます。いわゆる「ガリ勉タイプ」では受かりづらい試験となっています。

 

最近の公務員試験は予算削減や住民の目が厳しくなっているという背景があるため、これまでとは違い民間のように成果主義能を取り入れようという動きになっていて(現実的には?ですが)、勉強だけできてもダメなんだよ!というスタンスになっているのでしっかりと面接対策をしておく必要はあります。(人事院の面接対策についてはこちらをご覧ください)。

なお、ネット上で筆記試験は足切りだから点数が低くても関係ないといったことが話として持ち上がったりしますが、それは人事委員会が判断することであり我々が判断することではないので、そういった情報に惑わされないようにしましょう。成績はいいに超したことはないのですから。

多面的な機能をもつ都市「大田区」の特徴について

大田区は沿岸部に位置しており、現在人口70万人を越え面積は23区で最も大きな区であり、都心や川崎・横浜方面へのアクセスが抜群な地域となっています。

大田区を大きく分けると、大田区の真ん中に近い部分で南北にJRの京浜東北線が通っており、この東と西で雰囲気が異なります。

高級住宅街が立ち並ぶエリアは西の世田谷寄りとなり、東側は蒲田から羽田に向けて賑やかな下町の雰囲気が漂います。

大田区は全体的に住宅街が占めますが、商業的な中心エリアをあげると蒲田がそうだといえるでしょう。駅には付属してデパートがあり、付近もアーケード街や商店街などがあり生活には事欠きません。ただ、都心区に比べるとそれほど大きい駅でもないので、知名度としてはあまりないかもしれませんね。(田園都市のほうが知名度はありますね)

ちなみに大田区の由来はもともとあった「蒲田区」と「大森区」から名前を取っているので、大田区を語る上では蒲田の存在は無視できないでしょう。なんといっても大田区役所も蒲田駅にあるので納得です。

 

大田区の交通はJRの京浜東北線、東急多摩川線や目黒線、京浜急行の本線と羽田空港線が通っているので基本的には都内のどこへでもアプローチが可能で利便性の高い場所といえます。

また、大田区には多摩川が流れており、数キロにわたって川に沿って歩けるコースがあるので週中・週末問わず多くの方がウォーキングやスポーツをしている風景を見ることができます。

 

意外と知られていないのが、羽田空港は大田区にあるということです。平成22年に第1ターミナルが大きくリニューアルし、日本の伝統を感じることができる雰囲気へと様変わりし、外国人観光客も楽しめる空間になったのは記憶に新しいところですね。

 

そして大田区といえば工業の町であり、約4000もの工場があることから「モノづくりにまち」として知られています。実際にまちを歩くと分かりますが、小さな町工場が数多く密集しています。

それもそのはずで、大田区は工場数と従業員数が東京都の市区町村で最も多く、製造出荷額でも第3位となっています。最近は後継者不足や住宅の開発で住民からの苦情によりこれまでどおりモノづくりを続けていくことが困難となっている工場も多いのが現状です。

 

このように大田区は、住宅地や工業、そして変わりつつある空港という多面的な機能をもつ都市であるといえます。

 

<大田区DATA>

面積:59.46㎡(23区中1番目)

人口:372,551人(平成27年4月1日現在)

大田区役所アクセス:JR京浜東北線、東急多摩川線、池上線「蒲田駅」東口から徒歩約1分
京浜急行線「京急蒲田駅」西口から徒歩約10分

大田区ホームページ:http://www.city.ota.tokyo.jp/

 

再開発の進む、オタクの聖地「中野区」の特徴について

東京は全国でも有数の人口密集地帯ですが、そんな東京の区の中でも中野区は人口密度が高く、豊島区に続いて23区では2位となっています。

中野区は大変住宅街が多く、駅などの主要地点を除けばほとんどが住宅街であり駅から少し歩くとすぐに住宅街に迷い込むことになるかと思います。

 

区内は中央線を始め、総武線、丸ノ内線、西武新宿線が走っており、北側の西武新宿線沿線と中央線より南側では多少雰囲気が異なります。

西武新宿線は新井薬師前、沼袋、野方、都立家政、鷺ノ宮の5駅があり、中央線などに比べ周辺が商業ビルなどが少なく、どちらかというと住宅地域にある小さい商店街がある懐かしい雰囲気の漂うエリアです。

しかし、開かずの踏切が複数あり、通勤や通学に多大な影響があることから線路の高架化を進めています。そして高架化と同時に駅前の開発も同時に進めていくという計画であるんで、西武線沿線はこれから変わっていく地域であるといえるかと思います。

 

そして中野区といえば中野駅は外せないところです。

北口には中野サンプラザやブロードウェイがあり、特にブロードウェイは長い歴史を持つ商店街で、パソコン用品や漫画中古店、ゲームセンタなどなど色々なお店があるとともに、サブカル系のお店の出店数では日本一です。そうしたことから中野は秋葉原に続く「オタクの街」として名を馳せるようになってきました。

これから注目となるのは駅前の再開発でしょう。数年前から駅前の再開発が進められており、キリンの本社が入った商業施設や早稲田や、明治大学、帝京平成大学のキャンパスが建設され、人の流れが大きく変わり昼間の人口が2万人増えたといわれています。

 

さらに、中野のシンボルである中野サンプラザも解体され、周辺の整備が進められより一層街が変わっていくと推測されます。

また、現在は北口を中心に行っている再開発も今後は南側も進めていく計画となり、中野はオリンピックまでに大きく変身を遂げようとしています。

中野区で勤務をするのであれば、ぜひともこの再開発に携わりたいところではないでしょうか。

 

また中野区は利便性がとても優れており、電車であれば10分以内に新宿に行くことができ、吉祥寺や渋谷へもアクセスがいいことかベッドタウンとしても大変人気な街です。

 

このようにいいところが多い中野区ですが、住宅が多いことによる火災などの危険は高く、特に木密地域(木造住宅が密集している地域)が多いことから地震などの災害が起こったときには多くの被害がもたらされているとされています。

また、公園が少なく、一人当たりの緑の割合は豊島区に続いて2番目に低い水準となっています。

さらに駅前の開発に伴う人口流入のため歩道は狭く、危険な状況となっています。

こうしたことから中野区はより住みやすいまちづくりには力を入れていくべきであり、多くの観光客や住民を取り入れれるような区にしていくべきではないかと思います。

 

<おまけ>

中野区に限らず公務員を志望する人は自治体の基本構想には目を通しておきましょう!

http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/101500/d018086.html (中野区基本構想)

 

<中野区DATA>

面積:15.59㎡(23区中14番目)

人口:190,840人(平成25年12月1日現在)

中野区役所アクセス:JR中央線・総武線、地下鉄東西線 中野駅より徒歩5分

渋谷区ホームページ:http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/

トレンドを発信し続ける「渋谷区」の特徴について

渋谷区は、東京23区のほぼ真ん中に位置していて、千代田区、中央区、港区、新宿区とともに都心5区のひとつに名前が挙げられています。

渋谷区といえば、世界的にも有名なあの「スクランブル交差点」のある渋谷駅前や、待ち合わせスポットとしても名高い、渋谷駅前広場の忠犬ハチ公像を思い浮かべる方も多いでしょう。

少し前は渋谷といえばギャルの聖地として名を馳せていましたが、最近は再開発が進み、 代官山アドレスや表参道ヒルズといったハイセンスな大人の女性に人気のおしゃれな買い物スポットや、渋谷109やパルコ、西武百貨店、ヒカリエといった若者のカジュアルファッションを扱う店が増えてきているのが特徴です。

もちろんギャルファッションの聖地もありますし、近年では歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんの個性的なファッションで有名になった原宿もここ渋谷区にあります。

 

若者の集まる活気のある街、トレンドが生まれる日本のファッションの中心地、遊びに事欠かないエキサイティングな歓楽街。そんなさまざまな顔を持つ刺激的な街、それが渋谷区です。

そして渋谷はにぎやかな面だけではなく、少し駅から離れると閑静な高級住宅街があったりして、意外と落ち着いた静かな場所もあります。劇場や美術館、映画館も多くあり、アートの街でもあります。一本裏道に入ると、オシャレな隠れ家風のバーやカフェも多く、新宿や池袋にはない空間も楽しむことができます。

また代々木公園のような広大な公園もあり、毎週のようにイベントが行われたりし家族やカップルなどでとても賑わっています。

 

渋谷区は、東京23区内では決して広くないほうで、面積では23区中第15位、人口も20万ちょっとで19位となっています。でも、昼間人口となるとなんと54万人に増え、23区中第7位となります。

また、昼夜間の人口比率は270万人以上で、千代田区、中央区、港区の都心3区に次いで第4位となっています。昼間の人口密度も1平方キロメートルにつき3万6000人で、第5位にランクインしています。

こうしたデータが示しているように渋谷区は、落ち着いて住む場所というよりも、遊びに来たり仕事をしたりする活動の場所というイメージがあります。

 

ですが、意外にも区内には神宮前、広尾、代官山、恵比寿といった高級住宅街が多く存在していて、この辺りは渋谷駅前よりは落ち着いた大人の雰囲気となっているのが特徴です。

 

渋谷区は、交通の利便性も非常に優れていて、JR線のみならず、東急東横線、田園都市線、地下鉄銀座線、 副都心線、半蔵門線 、京王線といった複数の路線が乗り入れています。年度内乗車人員はおよそ8億3000万人で、その数は新宿区、千代田区、港区の3区に次ぐものとなっています。私鉄駅のみで見ると、3億4000万人で第1位となっています。

こうしたことから現在は渋谷駅前の再開発を進めており、敷地内外に歩行者デッキや駅前広場の一体的な整備、災害時の帰宅困難者支援空間の確保等を行い、交通結節機能の強化や歩行者の利便性向上、防災機能の強化などを実現するものとなっています。

<渋谷区DATA>

面積:15.11㎡(23区中15番目)

人口:217,291人(平成27年3月1日現在)

渋谷区役所アクセス:

  • 渋谷駅 (JR 山手・埼京線/東急 東横・田園都市線/京王 井の頭線/地下鉄 銀座・半蔵門線/副都心線)から徒歩10分
  • 原宿駅(JR 山手線)、明治神宮前駅(地下鉄 千代田線)から徒歩12分


渋谷区ホームページ:http://www.city.shibuya.tokyo.jp/

 

高級住宅街だけじゃない!見どころも多い「世田谷区」の特徴について

世田谷区は地図で見れば分かるとおり面積は非常に広く、大田区に続いて第2位の広さです。

そして人口は23区で最も多く、世帯数、高齢者数、一人暮らしの高齢者数、若者(15〜24歳)の数、出生者数、死亡者数、婚姻数などのさまざまな分野で23区内第1位になっています。

 

90年代までは23区内で最大の広さだった世田谷区は、各エリアごとにさまざまな顔を持っていることも魅力のひとつです。

世田谷区というと「お金持ち」や「高級住宅街」というイメージがありますが、成城や田園調布、代沢のように洗練された高級住宅地としてのイメージがあるエリアもありますし、その一方では下北沢や三軒茶屋、二子玉川のような個性的でおしゃれなお店が立ち並ぶ商業エリアもあり、東京の人でなくても聞いたことがある地名ではないかと思います。

 

今では区内は住宅地や商業地がメインとなっていますが、「世田谷」という文字が示すように、もともとは田んぼや谷がたくさんあり、緑が多く水が豊富な場所でした。

さらに、世田谷区内には駒沢・代沢・北沢・奥沢・深沢といった、かつて水が豊かなところであったところを意味する「沢」を含む地名が5つあります。

都心部にもかかわらず、今でも住宅街のすぐ近くに等々力渓谷があることから、その名残を残していますね。

 

区内には大小合わせて300以上の公園があり、代表的な公園と言えば、世田谷公園や駒沢公園、羽根木公園や砧公園などがあります。天気のいい休日になると、近くに住むファミリーやカップルなどでいつもにぎわっています。

区内にはのどかな畑が広がるエリアもありますし、遊歩道や公園がけっこうあるので、緑も多く、散歩するのに楽しいまちです。そして砧公園の近くには世田谷美術館もあり、周辺は様々な人で賑わっています。

 

また、都心部へのアクセスの良さもよく、世田谷区内には複数の鉄道が東西を走っており、新宿駅へとつながる京王線、小田急線や、渋谷駅につながる東急田園都市線がありますし、東急大井町線や東急世田谷線、京王井の頭線も利用することができます。

区内から渋谷や新宿、吉祥寺といったそれぞれの主要ターミナル駅へは、10〜20分ほどでアクセスでき、たいへん便利です。

東西に走る鉄道を補うように、南北を走る路線バスも豊富に運行していて、交通の利便性もバツグンです。

 

洗練された高級住宅地と、豊かな自然、おしゃれな買い物スポットなど、さまざまな魅力が詰まった世田谷区ですが、もちろん課題もあります。

宅地の開発による自然の減少や、それに伴う道路などの都市基盤の整備の遅れ、そして人口が多いことながら高齢者も多いことによる高齢化の進行など行政としては対応していかなければならない問題があるということは抑えておくべきでしょう。

 

<世田谷区DATA>

面積:58.08㎡(23区中2番目)

人口:877,833人(平成27年4月1日現在)

世田谷区役所アクセス:世田谷線松陰神社前駅または世田谷駅各徒歩5分

世田谷区ホームページ:http://www.city.setagaya.lg.jp/index.html