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沿岸部の開発ラッシュで人口増加の「江東区」の特徴について

江東区は東京都23区の中でも東部に位置ししており、中央区、港区、墨田区、品川区、大田区、江戸川区が隣接しています。

そして江東区は新川と隅田川と挟まれており、埋立地が多く区の3分の2以上が満潮面以下という地盤の弱い土地となっています。

また、海や川があることで運河が多いというのも特徴であり、こうした特徴から江東区は「水彩都市」と呼ばれています。

 

「今」と「昔」を感じることができるまち

江東区の街なみの特徴としては、開発の進む沿岸部と昔からの地域が混在しているところです。

 

沿岸部エリアには商業施設や娯楽施設が集中しており、ららぽーと豊洲、臨海副都心パレットタウン、大江戸温泉物語、、深川ギャザリアなどがあり多くの家族連れやカップルなどで賑わっています。また2016年には築地市場が豊洲へと移転予定のためますます賑わいを見せることでしょう。

いずれの施設も比較的新しく、ここ数年で急速に開発されたエリアですので地域自体の街並がきれいで緑や遊歩道も多く、歩いているだけでも楽しく住環境も良い人気スポットです。

豊洲

また商業ビルも多く、TOC有明、ワンザ有明ベイモールそしてあの国際展示場(東京ビックサイト)も江東区にあります。

東京ビックサイトでは東京モーターショーやコミケ、そして企業の集まる展示会など主要なイベントが数多く開催され催事件数、来場者数ともに郡を抜いて多い施設でもあります。

ビッグサイト

そして中央区と同じようにマンションの大規模な建設ラッシュが続いており、東京オリンピックの開催が決まった影響もありとにかくマンションを建てまくっています。それに伴いファミリー層が流入することで待機児童の増加といった問題もあるため、行政としての対応が急がれています。

 

こうした沿岸部とは対照的に下町の雰囲気を残したエリアもあります。

深川地区は寺社仏閣が多く深川仲通り商店街という江戸時代からある繁華街であり、昔ながらの街でありながら賑わいのあるのが特徴的です。

また商店街といえば砂町銀座商店街は有名で、生鮮食品のほか、惣菜や呉服・日用品にいたるまでさまざまなお店約180店が軒を連ねています。メディアへの露出も多く全国的に知れ渡っている有名商店街ですね。

砂町

 

このように江東区には今と昔が混在しているということが分かります。

 

江東区の交通の特徴としては東京と千葉を結ぶ鉄道が通っていることがあげられます。

総武線(亀戸駅)、京葉線(新木場駅等)、東京メトロ東西線(東陽町駅)などがあり、都心部へのアクセスも良く、京葉線の新木場駅はディズニーランド・ディズニーシーにアクセスする際に便利なので多くの人が利用します。

 

名前を聞いただけではピンとこない江東区ですが、有名な施設も多く、東京オリンピックの開催よって注目を浴びているエリアです。

これからさらに発展が期待される場所でもありますが、埋立地の割合が多いため震災による液状化が懸念されている地域でもあります。

開発を進めていくうえで課題も多いですが他の区とは違ったやりがいを持って仕事ができるかもしれませんね。

 

<江東区DATA>

面積 :39.99㎡(23区中6位)

人口:493,764人(平成26年12月1日現在)

江東区役所アクセス:東京メトロ東西線 東陽町駅 徒歩5分

江東区ホームページ:https://www.city.koto.lg.jp/

東大だけじゃない!文のみやこ「文京区」の特徴について

文京区のネームバリューは、全国的に見ればあまり高いとは言えないでしょう。地方の方だと聞いたこともないという人もいるかもしれませんね。千代田区や中央区、あるいは新宿区や渋谷区に比べると、「あまり知られていない区」ということになるかもしれません。

 

しかし、「文京区」の名前の通り、ここは「日本の文のみやこ」と称すべき地域なのです。23区内でも屈指の学校の数を誇っているというのが、その理由の一つですが、あの東京大学はここ文京区にあります。

ここは、東大をはじめとする学問のまち、学生の街なんです。 もちろん東京大学(東京帝大)ができたのは明治になってからですが、江戸時代にもすでに学問の中心地でした。

その名残が「湯島聖堂」で、厳粛な雰囲気をもった独特の建物は、現在でも人気の観光スポットになっています。 湯島聖堂のある「湯島」には、もう一つ学問関連の名所があり、それが「湯島天神」です。学問の神様・菅原道真を祀った神社で、梅の名所としても大変人気があります。泉強化の「婦系図」を連想する方もいるでしょう。

 

東大があるのが、町名でいうと「本郷」。その東に隣接するのが「湯島」ですが、反対の西側に隣接する町名が「後楽」になります。

 

町名を聞いてピンと来た人もいるかもしれませんが、ここはかつての後楽園球場、現在の東京ドームと後楽園遊園地があります。

さらにホテルなどもあって、「東京ドームシティ」としてにぎわっています。 ちなみに、文京区役所は東京ドームの近くにある文京シビックセンターというビルの中にあり、都会の中の役所という感じをとても感じることができます。

 

東京ドーム

 

現在も小石川後楽園として、都内屈指の人気観光スポットですが、もとは水戸徳川家の屋敷でした。 水戸徳川家の初代藩主・徳川頼房が手がけ、二代目の徳川光圀が完成させました。

水戸光圀、つまり「水戸黄門様」のお屋敷だったわけです。 庭園は「回遊式築山泉水庭園」という形式をとっていますが、後楽園はその傑作のひとつと言っていいでしょう。同じ形式で作られた名庭園が、文京区内にはもう一つあります。

 

それは区の北部「本駒込」にある「六義園」です。 こちらは元禄期に柳沢吉保が作ったもので、風格あふれる大名庭園になっています。六義園も後楽園も、シダレザクラの巨木が大きな見どころの一つです。

さらに、庭園の形式は違いますが、区の南部にある「椿山荘」の庭園も、ぜひおすすめしたいスポットです。ここはもとは久留里藩黒田家の下屋敷で、名前の通り「山」の地形を見事に生かした、ユニークな庭園になっています。 現在はホテルを併設した結婚式場として有名ですが、庭園は誰でも見学できます。

春の桜、夏の蛍、秋の紅葉、いずれも堪能できる「いやしのスポット」と言っていいでしょう。

六義園

 

文京区にはほかにも、広大な敷地を誇る小石川植物園や、下町情緒あふれる「千駄木、根津」のエリアもあります。

「千駄木、根津」は台東区の「谷中」と合わせて「谷根千」と呼ばれており最近は多くの観光客が訪れるスポットとなっています(詳しくは台東区のページへ)。

 

このように文京区は都心部に位置し交通の便も非常にいいにも関わらず、とっても治安のよい(犯罪発生率が23区内最小)ので暮らしやすく、教育の地としてもふさわしい場所でもあるので人気の区の一つとなっています。

 

<文京区DATA>

面積:11.31㎡(23区中20番目)

人口:112,901人(平成26年12月1日現在)

文京区役所アクセス:東京メトロ丸の内線・南北線 後楽園駅 徒歩1分
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
JR総武線水道橋駅 徒歩9分

文京区ホームページ:http://www.city.bunkyo.lg.jp/