面接対策

【面接対策】よく聞かれる⾃⼰PR、ガクチカ、⻑所と短所

こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回の解説は、公務員試験の面接対策です。よく聞かれる、自己PR、学チカ、長所と短所について、対策すべきポイントをお伝えします。

◆ この記事のポイント
・自己PR、学チカの作り方
・練習のやり方
・長所と短所の話題選び

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

自己PRの作り方

練習方法

自己PRを上手く話すために必要なことは、次の通りです。

・きちんとした原稿を作る
・原稿をきちんと暗記する
・話す練習を繰り返す

文字数

原稿の文字数は、300字ぐらいで書いていきます。

構成

①自分の強み
自分の強みを書いていく場合、書き出しは、

「私の長所は〇〇なところです」
「私の強みは〇〇なところです」
「私には〇〇する力があります」
「私は〇〇することが得意です」

といった言葉をおすすめしています。

「得意です」という内容に関しては、

「英語が得意です」
{ピアノが得意です」

のような、スキルをアピールするものよりも、

「人を励ますことが得意です」
「人に寄り添うことが得意です」

このようなキャラクターが伝わるものの方がよいでしょう。

 

②裏付けエピソード
強みを書いたら、それを裏付けるエピソードを書いていきます。

このエピソードは「STAR」で作ると作りやすくなります。
☆STARについて、関連記事も併せてご活用ください。
→「【東京都の面接対策】 自己PRは「STAR」でつくろう

 

S:シチュエーション、状況
そのエピソードの始まりの部分を話します。

(例)学生時代のサークル活動の場合、入部したときの状況を話す場合。
「大学に入学して、バレーボールのサークルに入ったのですが、周りは皆中学や高校からの経験者ばかりで、初心者は私だけでした」

 

T:目標、ターゲット
(例)「そこで、私は半年後にレギュラーになるという目標を立てました」

ただし、サークル、TOEICのスコアなど「目標」を話しやすい場合は問題ありませんが、目標設定が難しい内容もあります。大学の委員会、オープンキャンパスのスタッフなどが例えられます。

その場合は、T:タスク、課題と考えて作成します。

(例)「オープンキャンパスで来場者を案内するにあたって、こういう課題がありました」

 

A:アクション、行動、努力
ここが一番大切な項目です。

・状況を変えるため
・目標を達成するため
・課題を解決するため

どういう行動や努力をしたのかを、詳しく述べてください。

ポイントは、努力している光景を、面接官が想像できるぐらい、詳しく説明できることです。

 

R:リザルト、結果
取り組んだ結果、目標に到達していなくても大丈夫です。

(例)
「結果として目標には届かなかったけれど、こういう力を得ました
「こういう学びを得ました」

このような書いてあれば、いいまとめになります。

💡自分の強みがわからない場合

自分の強みはわからなくても、「このエピソードを使いたいな」と思えるエピソードがあれば、

「そのエピソードから抽出できる、抜き取れる強みはどんなことか」

と、逆算して考える方法でもいいです。

 

尾川講師の授業では、エピソードを聞いて

「そこからの強みなら、こういう方がいいですよ」

といったアドバイスをしています。

作成した文章を覚える

文章が完成したら暗記をします。

「暗記しやすい文章」というのは、「てにをは」が整っている完成した文章です。

暗記しづらいのであれば、文章の中に原因があるかもしれません。

・主語と述語が合わない
・助詞の使い方がおかしい

こうしたミスがないか、チェックしましょう。いい文章ができれば、スムーズな暗記に繋がります。

💡暗記のトークは不自然じゃない?

よく「暗記をする会話らしさがなくなるので良くない」とも言われますが、自己PRに関しては、会話ではなくスピーチの場だと考えれば大丈夫です。

しっかり覚えましょう。

暗記ができたら、スピーチの練習をします。練習する時に意識することは、

・棒読みにならないようにする
・強弱やスピードを意識
・発声や目線を安定させる

これらに注意すると良いでしょう。

学チカの答え方

大学生に対してよく聞かれるのが「学チカ」です。

学チカのエピソード作成も、自己PRと同様、STARで作ります。

①頑張ったこと「〇〇です」と挙げる
②どのように頑張ったのかを述べる

💡話題の選び方

自己PRと、学チカのエピソードは、場面を変えましょう

自己PR:サークルで作る
学チカ :英語の勉強にする

このように、同じ話題にすることは避けます。

頑張ってきたことが、多面的に伝わるよう、工夫しましょう。

長所・短所の答え方

自己PR、学チカと関連した質問として、聞かれることがあります。

長所

自己PRでの「強み」とは同じものでも、別のものでもいいです。エピソードで裏付けられる長所であれば、何でも大丈夫でしょう。

最近の主流は、自己PRで長所を聞かれる機会は少なくなっています。

短所

短所のバリエーションはとても少ないです。

避けた方が良い話は、「この人と働くのは大丈夫なのか」と思われかねないものです。そうしたものはやめておくと、無難なものになります。

(例)短所の答え方
「ちょっと優柔不断なところがある」
「人の意見に流されやすい」
「頑固なところがある」など

一時期は、「集中すると周りが見えなくなる」という答えが流行っていたこともありました。

短所の場合は、「その短所があるがゆえに、失敗してしまったこと」を聞かれる場合があります。
ここは笑いを取るぐらいの失敗談を用意しておきましょう。

そして、短所をどう克服しようと思ってるのかも、考えておくといいでしょう。

おわりに

ASK公務員/究進塾では、公務員の対策に関して、丁寧に指導を行っております。

尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。

文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。

受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。

【公務員試験】面接で聞かれる質問数の⽬安とよく聞かれる質問

こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回は、公務員試験の面接対策についての解説です。

◆ この記事のポイント
・面接でよく聞かれる質問数の目安
・よく聞かれる質問について

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

質問数はどれくらい?

質問数の目安は、一概には言えません。

これは面接官のペースにもよりますし、長く答えるべき質問もあれば、一言で済んでしまう質問もあります。

また、面接官が多ければ、質問する人が交代する間に空白ができるので、その分質問数は減ります。

尾川講師の授業の場合

尾川講師の面接練習では、尾川講師1人で面接しているため、時間のロスがないので、本番よりも質問数は多くなります。

(例)15分程度の模擬面接:アイスブレイクも含め、20問程度

(本番の例)面接官3人で30分の面接
1人10分として、軽い質問も含め、7問程度×3人=21問

単純計算では、これくらいの質問数だと考えられます。

頻出質問

頻出質問は次の通りです。

①志望動機
②公務員への志望動機
③○○への志望動機
④そこで取り組みたい仕事
⑤併願先
⑥「学チカ」

上記のうち、特筆すべきポイントについては以下の通りです。

③は、2つ用意する必要があります。公務員になりたい理由、そして受験する官公庁(○○市、○○省)への志望動機、この2つです。

④についても、これも「○○市 / ○○省で取り組みたい仕事」というように、そこの官公庁でやりたい仕事について、答えられるようにしてください。

⑤は、「この○○市以外に、今どこを受験していますか」という併願先を聞かれることがあります。これも頻出質問です。

⑥は、受験者が学生の場合、いわゆる「学チカ」をよく聞かれます。学生時代に最も力を入れたことです。社会人の場合なら、

「これまでの仕事で力を入れたこと」
「現在の仕事はどういうことをしているのか」
「現在の仕事の中でどんなことに力を入れているのか」

こうした質問もよく聞かれます。

その他によくある質問

他に用意しておくべき項目はあります。

・自己PR
・気になるニュース、その理由

こうした項目は、お話できるように用意をしておきましょう。

おわりに

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尾川講師の授業の特徴
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【東京都の面接対策】 アイスブレイクで緊張具合をチェックしよう

こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回は、東京都の面接対策についての解説です。

アイスブレイクに焦点を絞った解説となります。特に、東京都を受験される方には、ぜひ知っておいてほしい内容となります。

◆ この記事のポイント
・アイスブレイクに出る話題
・アイスブレイクの答え方
・アイスブレイクでセルフチェック

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

東京都の面接で求められるアイスブレイク

東京都の採用試験は、新方式を別にすれば、面接試験は1回しかありません。

東京都の面接試験では、例年、面接が始まるときに、アイスブレイク的な質問がいくつかあり、それから1分間程度の自己PRが求められます。

良いパフォーマンスをするためにも、アイスブレイクでしっかり

アイスブレイクとは

面接の前に緊張をほぐしてくれるためのものです。

緊張でカチカチになった状態を氷(アイス)に例えて、それをブレイクしてくれる、という意味です。

アイスブレイクでよく使われる話題

アイスブレイクで定番な話題は、次のようなものがあります。

「ここまでどうやってきましたか」
「朝ご飯を食べてきましたか」
「昨日はよく眠れましたか」
「この辺りにはいらしたことがありますか」

どう答えたら良いか

アイスブレイクの質問に、一言で答えてしまうのはおすすめできません。

ゆっくり丁寧に話していきましょう。そうすることで、その後の自己PRで、良いパフォーマンスに繋げていくことができます。

<応答の例①良くない例>
「ここまでどうやって来ましたか」と聞かれ、「電車で来ました」の一言で答える

これだと2秒で終わってしまいます。

<応答の例②良い例>
「自宅からまるまる駅まで徒歩で向かい、丸々駅から飯田橋駅まで南北線に乗り、飯田橋駅で有楽町線に乗り換えて東池袋駅まで来て、そこからどこでこちらに参りました」

こうすると、20秒近くになります。

アイスブレイクは“セルフチェックができる時間”

アイスブレイクは、自分の状態をチェックできる時間でもあります。

・自分の声が小さいのか
・早口なのか
・震えているのか
・上ずっているのか

「①良くない例」の2秒では、こうしたことがよくわからないまま、面接が次に進んでしまいます。

「②良い例」のように、20秒近く話している間に、自分の声を聞くことで、緊張状態を認識できます。

・しっかり声が出ていると感じる⇒「この調子で行くぞ」
・声が小さかったかと気づく  ⇒「次の質問からは、大きな声でいこう」

このように、アイスブレイクで確認し、気合いを入れ直せばいいのです。

意識すべきポイント

アイスブレイクのときに、笑顔も意識しましょう。

面接試験の際に、当然、受験者は緊張するでしょう。しかし、実は面接官の方々も緊張されています。受験者の笑顔を見るとほっとされるかもしれません。

特に、志望動機の内容が、笑顔で話せるようなものではない場合も多くあります。格差社会、ヤングケアラーなど、社会問題のテーマによっては、笑顔を見せるのがおかしい内容もあります。

そういう方こそ、アイスブレイクで笑顔を見せるのには意味があります。

まとめ

アイスブレイクのポイントは、3つありました。

・一言で終わらせない
・ゆっくり話す
・笑顔で話す

尾川講師の面接レッスンでは、アイスブレイクから練習していきます。

おわりに

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尾川講師の授業の特徴
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【公務員試験】面接対策を始める時期/民間試験との違い

皆さん、こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回は、面接対策を始める時期や、民間試験との違いについて解説します。

◆ この記事のポイント
・面接対策はいつから始めるべき?
・民間試験との大きな違いは?

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

いつから始めればよいか

対策を始める時期については、それぞれの面接試験ですべきことによります。

課される課題にあわせて、始める時期を決めましょう。

プレゼンテーション課題がある場合

〈課題の例〉
特別区:3分間のプレゼンテーション
東京都の新方式:プレゼンテーション
神奈川県の秋季チャレンジ:プレゼンテーション

このように、プレゼンテーションが必要なところを受験したい場合、面接対策は、2ヶ月ぐらい前に始めることをおすすめします。

面接カードの文字数が多い場合

面接カードに多くの文字数を書かないといけない自治体を出願する場合、出願書類が公表された時点で、対策を始めることをおすすめします。

民間試験の面接の大きな違い

一番大きな違いは回数です。

民間企業の場合

民間企業の就職試験では、何度も面接試験が行われます。

1次面接、2次面接と、回数を進んでいく形式です。

そして、面接官は割と主観的要素で判断していきます。

何度も面接を重ね、主観の積み重ねをして、客観的な評価にしていこう、という面接です。

公務員試験の場合

一方、公務員試験では、少ない回数の面接が行われます。

何度も面接試験をするわけにはいかない理由は、面接にかかるコストが税金で賄われているためと思われます。

会場費、光熱費、面接官の方々の人件費、場合によっては代休が発生したりというように、面接を行う度にコストは発生してしまうからです。

東京都:1回
特別区:2回(人事院と区面接)

このように、面接回数は民間企業と比べるととても少ないです。

そこで、採用されているのが「コンピテンシー型」という面接のスタイルです。

このコンピテンシー型の面接で、1回で客観的な評価が下されます。

尾川講師の授業でも、コンピテンシーを意識した模擬面接を行っています。

補足:コンピテンシー評価型面接とは

応募者が、その企業や機関に合った能力・スキルを持った人物かどうかを、客観的に評価する採用面接。

コンピテンシー型の面接を行うメリットはいくつか挙げられる。

◯偏見、採用担当者の経験差によってなどによって生じる偏りを防ぐ。
◯受験者から本音や信憑性の高い情報を引き出すことで、採用側の求める人物像とのミスマッチを防ぐ。

◆おわりに

ASK公務員/究進塾では、面接対策に関しても、丁寧に指導を行っております。

尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。

文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりとした上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。

受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。

【公務員試験の面接】第一印象はこうやって向上させよ

こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回は面接対策について多くの方が気にされている、“第一印象”についてお伝えしていきます。

◆この記事のポイント
・外見で気を付けるべきこと
・声の出し方や話し方、聞き方

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方はぜひ動画もご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

尾川直子講師:熊本大学文学部を卒業後、熊本放送に入社し、ラジオ、テレビのアナウンサー、ディレクター、広報、編成などを経験。その後、大手予備校にて公務員講座の文章理解、教養論文、小論文・作文、面接対策を行い、大学への出張講義も担当。アナウンサー講座も行っている。木中講師の姉。

木中知子講師:山口大学人文学部で国文学を専攻後、全日本空輸国際線(ANA)のCAを経て、CAスクール講師、 国語教員、公務員試験講師として指導。尾川講師の妹。

そもそも「第一印象が悪い」とは

「第一印象が悪い」というのは、受講生からよく相談をいただく内容の1つです。しかし、そもそも「第一印象が悪い」とは、どういう事を指すのでしょうか。

「第一印象」=「その試験のときの第一印象」だけではない
その面接官が受験者を見たとき、その人が同僚としてどういうふうに働いているところをイメージできるか、という問題だと思います。

なので、面接時の受験者の、その時が駄目だから、というわけではないと思うんです。

第一印象を上げるには?

では、第一印象をあげるにはどうしたら良いのでしょうか。

CA(キャビンアテンダント)という職業は、基本的には初めてのお客さんに会いますが、そういうときに意識してることを参考にしてみましょう。

 

木中講師の回答:“第一印象で負けない”ということ

・そのときに自分に自信がなかった
・本当はここまでの準備をしたかったのに、ここまでしかできなかった

こうした自身のなさや、心の内というのは、すべて表情になって現れてしまいます。

なので、第一印象を上げたいと思ったら、第一印象のための準備をするのではなくて、面接全般・試験全般に対して充実した準備をすることが大切です。

ちょっと遠回りに見えるかもしれませんが、結果的に、第一印象の向上に繋がっていくと思います。

見た目はどれくらい大事か?第一印象に関して「メラビアンの法則」を前面に出す講師も、よくいらっしゃいます。

メラビアンの法則とは?
1971年、アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが発表した論文において、コミュニケーションにおける人間の傾向を調査したもの。
・言語情報(Verbal 話す内容)
・聴覚情報(Vocal   声の大きさやトーン)
・視覚情報(Visual  表情や身振り)
コミュニケーションを取る際、話し手の表現に関して、これら3要素に矛盾が生じた時、聞き手がどれを重く受け止めるか、という研究。各パーセンテージから「7-38-55の法則」とも、英字頭文字から「3Vの法則」とも呼ばれる。拡大解釈として「会話の際には見た目が最重要」と思われることも。

この「メラビアンの法則」は、見た目が大事というだけではないですが、誤解されていることも多いように思います。

公務員試験ではコンピテンシー型の面接を採用しており、客観的な評価です。行動特性を出していかないといけないわけですが、とはいえ、公務員試験も見た目が大事ではない、とも言い切れません。

「仕事を始めたときに、同僚としてきちんとした身だしなみで、他の人に不快感を与えない態度である」ということを見せないといけません。

第一印象の評価はまったくゼロではありません。見た目や第一印象というのを、少しでも上げていきたいところです。

見た目の整え方

では実際に、見た目の整え方を具体的に紹介していきます。

公務員の場合、特に地方公務員は、窓口業務をすることが非常に多くなってきます。

尾川講師は「窓映え」、つまり窓口で映えるという言葉を、受講生への説明に使うことが多いです。これは「窓口で感じの良い接客ができるかどうか」ということを、地方公務員の場合は見ているであろうことからきています。

髪型について

🔵男性の場合 

寝癖に気をつけましょう。また、前髪が長すぎるのは良くありません。

1回の面接に、お辞儀を4回するわけです。そのたびに前髪がバサバサと落ちてくるようだと、それを取り払うことなります。しかし、やはり人前で髪を触るという行為は、あまり行儀の良いこととはされていません。触らなくて済むような前髪にしておきましょう。

🔵女性の場合 

女性も同様に、前髪はきちんと流す、もしくは留めておきましょう。

CAの方は、よくお団子ヘアにしていますが、公務員の場合はおそらく変だと思います。ただ、後ろに一つにまとめておく髪型は、前に髪の毛が落ちて邪魔になることはないので、本人としても気持ちが楽だと思います。

見た目もすっきりするため、おすすめです。

🔵カラーに関して

髪を染めること関して、白髪染めはもちろん大丈夫です。

その他に関しては、基本的には地毛が良いでしょう。元々茶色っぽい髪色の方もたくさんいますが、わざわざ黒に染め直すことは必要ありません。

服装について

🔵男性の場合

公務員試験や就職活動では、スーツを着用することになります。

このときに気になることは、シワシワになっていることです。これは男性によくありがちです。

家を出るときはスーツをビシッとして出ていきます。しかし会場に着くまでにだんだんとシワが増えていくパターンが多いように思います。

・電車で椅子に座る
・途中で飲食をする

こうしたことが原因で、せっかく整えたスーツにシワが出来てしまい、面接を受けるときにはスーツがシワシワになってしまうと思われます。

「その日は1日立ってるぞ」ぐらいの気持ちで、シワを意識すると良いでしょう。電車でもその日くらいは座らずに、ついでに、どなたかに席を譲ってあげたりするととても良いでしょう。

🔵男女共通の注意点

公務員試験は夏に行われることが多いため、「受験生もクールビズでどうぞ」という声がかかります。そうなると、スーツではなく、シャツで面接に臨むことになるので、スーツのジャケットよりもますますシワにならないように注意が必要です。

そのようなときの汗対策も大切です。替えのシャツを持って行かれる方も、よくいます。それぐらいの準備をしておいた方が良いでしょう。

🔵女性の場合

夏に面接試験があると、クールビズでシャツかブラウス、スカートかパンツという格好になります。

男性と同じで、特にセンタープレスのパンツスーツで行かれる方は、面接の際にセンタープレスが真正面になるため、そこがヨレヨレしていると、とても目立ちます。しっかり認識して整えておきましょう。

🔵服や靴のサイズの選び方

スーツのサイズにも注意が必要です。特に社会人で公務員試験を受けられる方に多くみられるのですが、学生時代に誂えたリクルートスーツをそのまま着用したい場合、服のサイズが変わっている場合があります。そのあたりも、自分の体に合ったものを着こなすということを忘れないようにしましょう。

特に気になるのが、ジャケットの肩のラインです。サイズが変わると、肩の部分がパカパカと浮いてしまうことが多くあると思います。

女性では、パンプスのサイズにも注意です。特に最近は、普段の生活でパンプスを履かない方がとても増えました。

そうなると、面接のときだけ慣れないパンプスを履くことになるので、足が痛くなることを恐れて少し大きいサイズを選びがちです。

それ自体はいいことですが、そうすると、歩くときにかかとが落ちてしまい、靴のかかとがパカパカとしてしまうことがあります。

面接試験では、入退室の際に、意外と歩くところを見られています。“自分が自信を持って歩けるか”ということを考えたとき、靴のサイズも気をつけた方が良いでしょう。

また、対策として、靴は途中で履き替えても大丈夫です。楽な靴で出かけ、会場の近くで履き替えるというのがいいです。そちらの方が楽に歩けるし、たまにパンプスを履くと靴擦れを起こしたり、場合によっては怪我をしたりします。荷物にはなりますが、途中で履き替える作戦はおすすめです。

慣れないパンプスの対策方法

バッグについて

バッグは、自立したビジネスバッグを使用することをおすすめします。

面接のときにクタッと床に倒れてしまうと、そちらが気になってしまって、自分の面接に集中できなくなってはいけません。

バックは横にポンと立てるものの方が良いかと思います。

表情はどうしたらいい?

よくある相談として、「笑顔と言われるけど笑顔になれない」「笑顔の作り方がわからない」という悩みです。

笑顔というのは、なかなか自分でどうこうできるものかというと、意外に難しいものです。笑顔を作ろうと思えば引きつってしまう、緊張してしまうという気持ちはとてもよくわかります。

ここでは、元々笑顔が得意ではなかった木中講師の経験を参考に、笑顔のなり方について解説していきます。

木中講師も、小さい頃はあまり笑顔がある子どもではなく、航空会社に新卒で入社した頃は、どうやって笑顔を作っていいのか全くわからないという状態だったそうです。

昭和の学校では、ニコニコしていると「ニヤニヤするな。歯を見せるな」と言って怒られるという、今では信じられない雰囲気があったことも影響しているかもしれません。

中学校の先生からは、中学生の頃は尾川講師の方が華やかな感じでCAになりそうなイメージで、木中講師の方は正義感が強くてジャーナリストや真実を追求するマスメディアで働いていそうなイメージだった、と言われるような、特に中学生の頃は結構キリッとしていたタイプだったそうです。

元CAの木中講師も、笑顔は苦手だった

笑顔が得意ではなかった木中講師が、いつから変わったのかというと、航空会社に入ってからとのことです。航空会社には訓練があり、インストラクターに「もっと笑って、なんでそんなに笑わないの」と徹底的に詰められて、そこで「この会社では何かニコニコする方が、真面目にやってるってことなんだ」と気づいたそうです。

そこから「じゃあニコニコしていた方がいいんだな」と、そのときやっと気づいて、実際に認識してニコニコするようになったそうです。

そして、笑顔でいると、実際にいいことがいろいろあることがわかったそうです。

例えば、笑顔になると仕事スイッチが入ります。「あ、今私は意識して自分の表情を作っている。ここから仕事が始まるんだ」と、プロフェッショナルとしてのスイッチが入るような機能があるように感じたそうです。

また、職種としてもお客様の前でニコニコすることを求められる仕事なので、笑顔でいることによってお客様とコミュニケーションが取れるようになります。

そういった効果を実際に仕事の中で経験することによって、笑顔でいることが定着していったと思われます。

 

就活の時はどうやって笑顔にしていた?

就職活動のときは、“就職活動の虎の巻”みたいな雑誌を読んでいたら「笑顔」と書いてあったので、生まれて初めて「あっ笑顔しないといけないんだ」と意識して、1から10まで作り笑顔をしました。

そして大体航空会社は集団面接であるため、他の受験者の様子も目の当たりにします。すると周りの人がにこにこと笑ってるわけです。なのでつられて「同じような感じでやればいいんだ」と、周りの参加者を真似してニコニコして、という日本人らしい横並びでやってみたら受かりました。

ただし、公務員試験の場合は、他の方と横に並んで受ける試験がそんなにありません。基本的には個人面接です。そのため、「他の人につられて」というのはしづらい環境にあると思います。

そういう、笑いたくても笑えない子、笑いづらい状況の場合は、ちょっとだけ笑う練習をしてください。

自分で動画を撮ってみながら、いつもの自分とは違う感じで、ニコニコして話してみてください。そしてその動画を見てみてください。

初めのうちは「これ私じゃない、ちょっと変」と思うかもしれません。しかし、それもまた一興と思って、いろいろな自分をやってみるというのが、面接の練習では大事なことです。

「口角を上げる」とは?

よく「口角上げろ」と言われますが、口角の上げ方がわからないという方も多くいます。

古典的なやり方では、口に割り箸を挟んで「イー」という口にしてみるというやり方もあります。

しかし、今そうやってやりましょうねって言っても変だと思います。

ですから、とにかく口角を意識しなさい、とすごく言われました。人間、笑ってるようで、意外と笑ってないものなんです。なのでそこは頑張ってねというふうに言われましたね。

声の大きさ

「緊張すると大きな声が出せない」というお悩み相談はよくあります。

よくある声の相談
・緊張すると声が小さくなる
・自分の話に自信がないから小さくなる
・その場から早く立ち去りたいから早口になってしまう
・体の震えが声の震えになってしまう
・体に力がこもらないから声にも力がこもらない
・声がうわずってしまう

そういう緊張感から、人間の声というのはなかなかコントロールできないわけです。しかし、それでも面接では、声の大きさも第一印象の1つになるわけです。

声の大きさをコントロールするというのは、実際とても難しいことです。小さい声の逆で、びっくりしたときにすごく大きな声が出てしまって周りの人がびっくりしてしまう、なんていう経験もあると思います。

声のコントロールについて、面接においては、簡単なやり方があります。

面接官の声より、大きな声で返す」というものです。

面接では、まず面接官が皆さんに質問を投げかけます。例えば「番号とお名前おっしゃってください」のように、声をかけられたら、必ずその声よりも大きな声で返す、ということを意識すると、1つの基準になるはずです。

また、面接官の後ろにある、壁か窓に向かって発声するという意識をすると良いでしょう。

アナウンサーは「対象を意識する」ということをよく言われます。対象とは、「誰に向かって声を飛ばしてるのか」ということです。その時に、対象を面接官ではなく、面接官の後ろの壁や窓に設定し、そこに向かって声を飛ばそうと思ってください。これだけです。これでちょっと声が大きくなるかなと思います。

本当に声が小さくて、何としてももう少し大きくしたいという方は、腹式呼吸の指導もしておりますので、教室での受講をご検討ください。

本当に声が小さくて困っている方は

話すときはどこを見る?

受験者がやりがちな目線

面接対策として、よく言われるのが「面接官の目を見て喋れ」ということです。しかし「目を見切れない」というお悩み相談もよくあります。

実際に模擬面接をしていると、目線が上に行ってしまう人がとても多くいます。

例えば例えば、「私が特別区の公務員を志望した理由は三つございます。」と話しながら、下の画像のようになってしまう方がとても多いです。

みなさんが面接官だとしたら、目が合っているようには思えないことがわかると思います。

こうなってしまう心理としては、

・みなさんの中で準備してきたことは絶対言いたい
・でもちょっと緊張している
・面接官がなんだかちょっと怖そうに見える

こうしたいろいろな理由が、受験者の目を天井に向けさせるのだと思います。けれども見てわかる通り、これは非常にもったいないです。

面接の場は、皆さんの思いの丈をぶつけるせっかくの場です。そこはしっかり面接官の方を見て話すようにしましょう。

目線のおすすめ

そうはいっても、目を見て話すのって結構難しいし、お互い嫌ではあります。

おすすめは、面接官の顔の方を見るのですが、面接官のネクタイ付近を見るようにします。こうすると目線も自然になり、そんなに目をグリグリと見つめ合うわけではないので緊張もしません。

特別区の場合は「3分プレゼン」で、冒頭3分間でプレゼンテーションしないといけません。3分間喋り続けるだけに、このときの目線が上の方や、他の場所にも視線が行きがちです。

・斜め上
・下や床を見てしまう
・色々動いてしまう

特に下、完全に床を見てしまうことは非常によくないです。

何とかそこは面接官の顔付近、ネクタイ、クールビズでネクタイがなければ首元付近を見ましょう。

面接官は1人ではない

面接官は、1人ではなくて必ず3人程いらっしゃいます。

当然、質問をしてきた人に向かって話し始めますが、話してる途中で結構しんどくなってきます。

なので、話してる途中に他の面接官の方に目線をやっていくと、それだけでも自分も楽になります。また、目線をもらえた面接官も多分嬉しいはずです。

質問をした方以外は、大体ノートを取っていらっしゃることが非常に多いです。その合間にお顔を上げるので、そうしたタイミングでうまくアイコンタクトが取れると、話している受験者自身も緊張が少しほぐれたり、実感を持ってお話ができます。

そうやって目線をくべることで、その場の面接官全員を巻き込んで、面接官3人と受験者1人の「4人」でいい空気感みたいなのを作れます。

そういういい空気感ができて、いい間みたいなものができると、面接官側としても圧迫しようかなとか、そういう気にはならないのではないかと思います。

相槌の打ち方にも注意

他にも「相槌をどういうふうに打っていいかわからない」という質問も聞かれます。例えば、面接官が少し長めに話していたりすると、今度は“聞く姿勢”が気になってくるわけです。

そのときには、特に発声することはありません。「はいはいはい」などと言うのは変です。

なので、相槌の打ち方は「アイコンタクト」です。頷くにしても、面接官の言う文節ごと全てに首を振る必要は全くありません。また、素早く振らなければならないということもありません。

頷くのはゆっくりめ、そして文節ごとに振ると多すぎますので、1センテンスくらいにしましょう。

また、話の内容の中で

・「ここは肝だ」
・「ここは私に同意を求めているな」
・「ここは単に説明してるだけだな」

このように、文章にも違いがあります。軽く流せるところもあれば、うーんと深くうなずくところもあるはずです。ただ、そんなことは気にしないで、自然で聞いてれば問題はないはずです。

もし発声する場合、「うん」って言うのは絶対に厳禁です。発声するなら「はい」と言うようにしてください。

そうですね最近の受験生の方を見て思うのが、相槌のときに「うん」」とおっしゃる方がちらほら見受けられます。

「うん」と言いたくて言ってるわけではないかもしれませんが、そんな発声になってしまうようです。それだと自分はそんなつもりはなくても、「うん」と言ってるように思われてしまいます。

コントロールしていただいて「はい」と言うように心がけましょう。やってはいけない相槌

まとめ

結局第一印象を上げるというのは、どうしたらいいのでしょうか。

第一印象というものを「面接のために上げる」というのは、なかなか難しいことじゃないかと思います。

・この面接のための表情
・この面接のための服装

このように目的を「面接」にしてしまうと。がんじがらめになってしまいます。実際に面接の準備をしていると

・面接ではこんなメイクでいいのか
・面接でこの言葉遣いは変かな

このように色々と悩むことがあると思います。

面接での印象を上げたい、きちんとしたいと思った時に、第一印象の評価基準を「面接」ではなく、「官公庁で働く公務員としてどうか」と考えると、おのずと自分の中で答えが見えてくると思います。

面接に向って、面接官と話をするのですが、その向こうに住民があり、その場は自分自身の職場であると考えると、いいやり方がわかるかもしれません。目的を面接ではなくする

今回は、第一印象の向上についての解説でした。

ここから先のご相談については、ask公務員究進塾の受講をご検討ください。

おわりに

ASK公務員/究進塾では、面接対策、論文対策など、丁寧に指導を行っております。

尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。

文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容を充実させた上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。

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【公務員試験】「逆に質問はありますか」や「最後に一言お願いします」と言われた場合の効果的な答え方

皆さんこんにちは。ASK公務員/究進塾講師 編集部です。

今回は公務員試験の面接で「逆に質問はありますか?」「最後に一言お願いします」と言われた場合の効果的な答え方を解説します。

◆この記事のポイント
・避けた方が良い内容
・回答におすすめの内容
・面接の終わり方

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方はぜひ動画もご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

◆「逆質問」の答え方

まずはいわゆる「逆質問」についての答え方について解説します。

「逆質問」とは

逆質問とは「逆に、質問はありますか」と面接官から質問を受けることです。これは面接時間が微妙に余ってしまった場合に聞かれることが多いです。

このとき受験者は、面接官へ質問できる時間を与えられます。

地方公務員の場合は、2つ作っておけば十分です。

しかし国家公務員の官庁訪問ではかなり多く聞かれ、今までの受講生の中でも、最も多く逆質問を受けた方は15回でした。

「逆質問」でやめた方が良い回答

逆質問を受けた場合、避けた方が良い話題があります。

避けるべき話題
①インターネット上のサイトに既に出ていること
②福利厚生に関すること
③面接官によって違う答えが返ってきそうなこと

「②福利厚生に関する内容」は、多くの場合インターネットサイトに掲載されています。また、合格する以前に「お休みを取れますか」などの質問を投げかければ、やる気を疑われてしまいます。

この辺りの話題は避けましょう。

ただし、病気や障害があり「通院のためにこういう形でお休みが欲しい」など、事情により条件がある場合は別です。遠慮なく聞いてください。

また、「③面接官によって違う答えになりそうな質問」も避けた方が良い話題です。面接は、企業を受験するときのOB・OG訪問とは違います。個人的な内容になりそうな質問は避けましょう。

(例)「〇〇さんにとっての仕事のやりがいは何ですか」など個人の主観などを聞く質問。

「逆質問」におすすめの内容

おすすめの逆質問は、インターネットサイトに掲載されていないような内容です。

おすすめの話題
・気になる政策や施策の進行状況
・関わりたい課に新人配属の前例があるかどうか

インターネットサイトには掲載がなく、かつ「どの面接官に質問しても同じ解答が返ってくる内容」がおすすめです。

(例)「私は〇〇課で子育て支援に携わりたいのですが、新人で配属された人はいますか」など共通の情報を聞く質問。

◆「最後に一言」の答え方

「最後に一言お願いします」という言葉も、面接時間が余ってしまったときに聞かれる質問です。

「最後に一言」でやめた方が良い回答

「最後に一言お願いします」と求められたとき、やめてほしい回答があります。

それは「特にありません」です。

この回答は勿体ないので、避けましょう。

おすすめの答え方

「最後に一言お願いします」と言われたときには、以下の内容がおすすめです。

①純粋に面接で話し足りなかったこと、話しそびれたことを話す
②仕事に対する意気込み

まずは「①面接で話し足りなかった内容や、話しそびれてしまった内容」を話します。しかし面接の場では緊張もあり、「何を話しそびれたのか」をすぐに思い出せる人はまずいません。

ですから例えば、以下の内容を話しましょう。

・自己PRをしていない⇒「自己PRをしてよろしいですか」
・自己PRをした場合 ⇒ 自己PRで話した事柄の次に、自分が強みと思うこと

全て言い尽くした場合には、「②意気込み」を話しましょう。
「〇〇市でこのように頑張っていきます」などの内容がおすすめです。

面接の締めくくり方

回答を話し終えたら、最後に「よろしくお願いします」と言います。

その場は締まり、面接官も

「よろしくお願いします」
「それでは面接を終わります」
「お疲れ様でした」

と言いやすくなることで、締めくくりやすくなります。

面接を円滑に終えることが出来るため、おすすめです。

おわりに

ASK公務員/究進塾では、特別区の区面接対策に関して、丁寧に指導を行っております。

尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、逆質問への答えは必ず作成して頂くようにしています。ひとりではなかなかうまくまとまらない場合も、しっかりとサポートしています。

受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。

【東京都の面接対策】 自己PRは「STAR」でつくろう

こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回は、東京都の面接対策で行われている、自己PRについてについての解説です。

東京都の面接試験では、アイスブレイクの後、1分程度の自己PRを求められます。

コツを抑えて臨みましょう。

◆ この記事のポイント
・自己PRの話題選び
・”STAR”で内容を作る
・作成する時の文字数

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

東京都の面接試験の内容

自己PRは、面接カードの記載項目にはなく、口頭でのみ伝えていくものです。

そのため、得点としては加算されないのかもしれません。

しかしアイスブレイクと同様、面接前のウォーミングアップとして、有効に使いましょう。

自己PRの作り方

①強みを伝える

まずは皆さんの強みを紹介します。

〈例〉
「私の強みはリーダーシップがあるところです」
「私の長所は粘り強く努力できることです」

ここでは

「英語が得意」
「ピアノが弾ける」

というようなスキルよりも、性格的な強み、自身のキャラクターやマインドが伝わる強みの方が好ましいです。

②裏付ける内容を伝える

①で長所を紹介した後、それを裏付けるエピソードを話していきます。

裏付けエピソードは「STAR」で作っていきます。

S:situation

まず「S:シチュエーション、状況」を話します。

そのエピソードの始まりの部分です。

例として、尾川講師が自身の事を話した場合には、次のようになります。

「私は、現職で公務員対策講座の講師をしています。特に力を入れているのが、東京都への面接対策です」

T:target

次に「T:ターゲット、目標」を話します。

先程の尾川講師のエピソードの場合なら、次のようになります。

「東京都の面接試験で、受講生全員に合格していただくという目標を立てました」

しかし、このように「目標」という形で表現しやすい職種や事柄もあれば、しづらい事柄もあります。

例えば、総務や人事の仕事、あるいはボランティアなどです。

「目標」という形では表現しづらい場合は、「T」を「task、助け、課題」と捉えます。

その場合は、次のような話し方になります。

「私は現在、食品会社の総務課に勤務していますが、そこではこういう課題がありました」

A:action

そして次が一番大切な「A:アクション、行動、努力」です。

目標達成、課題解決、状況を変えるために、どのような行動や努力をしたのかを、見える化するつもりで詳しく話していきましょう。

面接カードとの重複に注意

自己PRのエピソードは、面接カードに書く内容と重複しないようにしましょう。

面接カードの3番に

「これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験一つについて、あなた自身の行動を中心に、具体的に書いてください」

という項目があります。

面接カードの方に一番アピールしたいエピソードを譲り、自己PRはその次にアピールしたいエピソードにしましょう。

面接カードとは全く別のエピソードを使った方が、自身の魅力を多面的に伝えることができます。

R:result

最後が「R:リザルト、結果」です。

努力の結果どうなったのかというところですが、これは必ずしも目標を達成していなくても大丈夫です。

話のまとめ方としては、次のようになります。

「その結果、残念ながら目標は達成できませんでしたが、代わりにこういう力を得ることができました」

自己PRを考えるときの文字数

この自己PRを300字ぐらいで書くと、話した時に大体1分となります。

このぐらいの原稿なら丸暗記できますし、多少は棒読みになっても大丈夫ですので、原稿を仕上げた後はスピーチの練習をしていきましょう。

◆おわりに

ASK公務員/究進塾では、東京都の対策に関して、丁寧に指導を行っております。

尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。

文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容を充実させた上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。

受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。

【公務員試験】空白期間の答え方/回答内容に嘘が含まれてもいいのか

こんにちは。ASK公務員/究進塾 編集部です。

今回のテーマは、空白期間の答え方です。

空白期間があり、公務員試験の面接に不安を抱えている方は必見です。参考にしてみてください。

◆ この記事のポイント
・空白期間をどう話したらいいのか
・回答内容に嘘が含まれていてもいいのか

この記事は、ASK公務員/究進塾の担当、尾川直子講師の解説動画を元に作成しています。講義・講師の雰囲気を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。尾川講師のプロフィールはこちら

◆空白期間について

答え方については、空白期間の長さや、何歳から何歳までだったかによって変わります。

例えば、大学入学前の浪人期間、大学編入の受験勉強期間であれば、正直に話して大丈夫です。

正直に話せる例
・浪人時代(3浪、4浪など)
・大学を退学し、別の大学を受験した
・ヤングケアラーだった(大学卒業後に就職せず、ご家族の介護をしていたなど)
・チャレンジしていたことがあった(司法試験や公務員試験など)

上記のように、きちんとした理由があれば問題ありません。

📝
いわゆる引きこもりになっていたという場合は、その方に合ったお話の仕方をアドバイスします。授業の際にご相談ください。

◆嘘が含まれていてもいいのか

結論から言うと、学歴や経歴に関して嘘をつくことは絶対にいけません。

嘘にならない答え方

嘘にならない回答をすることは可能です。

例えば志望動機で、次のような答え方は嘘にはなりません。

本音:公務員なら安定しているから
回答:公務員として住民のために○○をしたいから

これは嘘にはなりません。

それが嘘にならないよう、心持ちを変えていけばいいだけのことです。

自分が、公務員にふさわしい、いい人になっていきましょう。

どの程度の嘘なら許容範囲か

最近は話を大げさにすることを「話を盛る」と言いますが、少し話を盛るくらいは大丈夫です。

例えば

実際:英語の勉強を毎日30分した
回答:英語の勉強を毎日1時間した

このくらいの嘘なら問題ないと思います。

受験者の話が多少は盛られていることは、面接官も重々ご承知だと思います。

大事なことは、自然なコミュニケーションや論理的な話の仕方ができていることです。

これができていれば、多少話を盛るぐらいの事は大丈夫です。

◆おわりに

ASK公務員/究進塾では、特別区の対策に関しても、丁寧に指導を行っております。

尾川講師の授業の特徴
尾川講師の授業では、出願書類、自己PR作成、面接対策など、公務員試験に関する対策が受講できます。文章作成では内容・表現をしっかりと固めていき、面接対策では内容をしっかりと構成した上で、自然な笑顔で話せるよう、授業内で何度も練習をしていきます。

受講にご興味のある方は、「無料体験授業お申込みフォーム」からお気軽にお問い合わせください。