筆記試験対策

公務員試験合格のための学習スケジュールを考えよう!

毎日勉強していると思ったように勉強が進まない人って多いかと思います。

今日は12時間やるぞ!と意気込んでも結局ダラダラしたりスマホをいじったりして結局あんまりできなかったなーと思い明日こそは!と誓ったものの次の日も同じことを繰り返す。そんな人は結構多いんじゃないでしょうか。

 

私も実はそうでして、そのような癖は大学受験のときから変わらず、公務員試験の勉強でもやると決めても結局だらだら~ということを繰り返していました。

今思うとそれは目標を決めず、計画も立ててやっていなかったのが原因なのかなと思っています。

 

もちろん、特別区に合格するという目標はありましたけど、じゃあその目標を達成するためには今何をすればいいのかということが足りていなかったのです。遠い目標も大事ですが、まずは近くの目標を決めることが大事なのです。

まずは1日に必要な勉強時間を把握しよう

公務員試験に必要な勉強時間は一般的に1000~1500時間といわれています。もちろん職種やその人の知識量によって異なっていますが、一般的にこれぐらいだということで把握しておいてください。

これから半年間で1200時間やると仮定しましょう(すでに勉強している人はあと何時間必要か考えてみてください)。

 

単純に1200時間÷180日=6.7時間となり、意外と少なく感じるのではないでしょうか。

毎日7時間やり、直前期(3か月前)からは10時間やれば1500時間を超えます。

なので、基本的にはこれぐらいのペースでやることを意識していくことが大切です。もちろん今から12時間とかやる人もいますが、筆記試験は満点を取る必要はありません。合格最低点さえクリアしていればいいのです。

そして何より勉強時間よりも効率が大切です。

ただ、ぎりぎりのラインを狙うのはリスキーなので1500時間勉強する気持ちでいけば大丈夫でしょう。

次に1週間のスケジュールを決めよう

1日の勉強時間がわかったら次は1週間でしなければならない勉強をスケジュールに落とし込みましょう。

 

ここで注意なのが予定を詰め込みすぎないことです!

やる気があるのはわかりますが、予定通りにいくことなどほとんどありえません。

ご飯の時間や移動時間など、思っていたよりも様々なことに時間は取られるものです。バイトをしていたりゼミの準備で時間を取られる人もいるでしょう。

そして予定が崩れると予定が次々と後ろ倒しになってしまい、結局今週はあまりできなかったなー、来週こそは!という負のスパイラルにはまってしまいます。

 

また、直前期までは週に1日は何もしない日を作ることも大切です。

息抜きという意味もありますが、先ほど書いたようにスケジュール通りに予定が進むとは限りません。そうしたときに予備日として1日設けておけば遅れた分を取り戻すことができます。

 

そしてスケジュールは手帳などに書き込み、常に確認できるようにしておくことが重要です。人間というのは意志が弱いですから日ごろから目につくところに書いておかないとすぐにサボってしまいます。

すでにやっている人もいるかと思いますが、勉強時間はエクセルなどで管理をしていきましょう。今はそういったアプリとかもあるので、とにかく自分がどれだけ勉強したかを記録することが大切となります。

こうやって時間を管理することで、今週はあと何時間勉強しなければいけないというのが明確になるとともに、「長いこと机に向かってたけど意外とやってないんだな」ということにも気づき、勉強する気持ちを鼓舞することができます。

 

そして再度言いますが、勉強は時間ではなく効率です。今日15時間やったぜーといっても次の日3時間しかやっていなければなんの意味もありません。それだったら毎日8時間やったほうがはるかにいいわけです。

 

1日のスケジュールも明確にしておく

実際に1週間のスケジュールを決めたらその目標を達成するために日々勉強していくだけですが、その1日もどのようなスケジュールでいくかをしっかり管理しましょう。

私的におススメなのが、午前中の頭の働く時間は数的や苦手科目をやり、午後の眠い時間は単調な暗記科目に走るか講義のDVDを見るというやり方です。

 

誰もが1日中集中して勉強できるわけではありません。波があるでしょうし、どうしても集中できないってときもあるでしょう。

頭を使う科目や苦手科目をそういったときにやっても頭に入らないのは経験からもわかるかと思います。そんなときは暗記科目や講義のDVDに逃げてしまうのです。

やらなきゃと思っているのであれば集中できるときにやったほうがいいです。その方が理解も早いので効率的に勉強を進めることができます。

 

こんな感じで勉強を進めていけば自ずと合格ラインに乗ってくると思います。無理のないスケジュールを組んでいくのが基本ではありますが、自分が決めたスケジュールは必ず達成できるように頑張りましょう。そうでないと後々つらくなってきますから。

そして、やるときはやる、やらないときは休むといったメリハリは必ずつけるようにしていきましょう!

隙間時間を活用!電車内は最高の勉強場所であることを知ろう

受験勉強をしている皆さんはどこで勉強していますか?

家、自習室、カフェなど人によって様々だと思いますが、ぜひとも電車内での勉強も積極的にやってみてください。

 

自宅から予備校や学校まで電車で30分ほどかかるとすると往復で1時間もあります。

これが週5日で5時間。1ヶ月で20時間という膨大な時間になるわけです。

 

20時間机の上で勉強しようと思うと結構大変ですが、電車の中で勉強するといつの間にかこれだけの勉強をこなしていることになるわけです。

 

電車に乗ったら周りを見渡してみてください。

スマホをいじっている人と寝ている人、ぼーっとしている人がほとんどです。別にこれが悪いというわけではありませんし疲れていたら仕方のないことだと思いますが、限られた時間を有効活用できるのにもったいないなーと私は思います。

 

よく、今日は10時間は勉強するぞ!と目標を立てたりしますが、意外と机に向かっての勉強だけで10時間勉強するのって難しいと思います。

そんなときに電車内の勉強を1時間できれば残り9時間で済み、負担を減らすことができます。

私は昔からこうしたすき間時間で勉強するタイプだったので、公務員試験に関わらず他の資格試験でも机上での勉強時間をだいぶ短縮することができました。

他にもある電車での勉強のメリット

電車の中で勉強するメリットは勉強時間を確保できることだけにとどまりません。

 

電車で移動するということは目的地はあるということです。

つまり、何分で目的地に着くからそれまでは勉強する、と時間に制約があるため集中することができます。

 

人間って時間があるとついついダラけてしまいがちですが、このように時間がないときはとっても集中力が上がります。

皆さんも学校のテスト前とかにはものすごく集中して勉強してましたよね?そしてそうした勉強だととても覚えられたと思います。

電車の中での勉強もこうした状態に似ており、時間が限られているのでとっても勉強に集中することができるというメリットがあります。

なので長時間だらだら勉強することを防ぐという意味でも電車での勉強は効果的といえます。

インプットだけでなくアウトプットの勉強も可能

電車内だとどうしてもインプットの学習がメインになりがちで、テキストを読んだり重要な部分を覚えたりしてる人も多いかと思います。

 

別にそれはいいことなので問題ないんですが、個人的にはアウトプットの学習もやってみるとより高い効果を望めると思います。

 

なぜならインプットだけではなかなか覚えられないことも問題を解いてアウトプットすることで覚えることができるようになります。

公務員試験だけでなくあらゆる試験では過去問をこなしていくということが重要となるのはご承知かと思いますが、つまりそれってアウトプットがいかに重要なことかを物語っているわけなんですね。

 

とは言っても電車内だとスペースは限られており、座れるとも限らないので出来る範囲は限られてきます。

例えば、数的などの計算問題は電車ではやりづらいですが、それ以外の暗記科目であれば立ちながらでも過去問を解くことができます。

 

過去問(など問題集)一冊と赤ペンがあればどこでも勉強できます。

たまにいろんな色のペンを使って板書したり勉強してる人がいますが、はっきり言ってあまり意味ありません。黒と赤だけで十分です。

 

なので、ぜひこれまでインプットばかりしていたという人がいれば電車内でもできますのでアウトプットに力を入れてください。

 

いかがでしたか?これまで漫然と過ごしていた通学の時間も立派な学習スペースとなることに気づいたかと思います。すき間時間の活用はあらゆる試験で効果的ですので、ぜひ公務員試験の勉強にも取り入れてみてください。

公務員試験の勉強に疲れたときにすべき5つの息抜き方法

毎日毎日試験勉強するのってつらいですよね。

しかも公務員試験って長丁場なので、適度に息抜きをしないと続かないですよね。人間の集中力が継続するのは90分と言われています。

なので、休憩をせずに勉強することは逆に非効率なわけであり、だらだら12時間やるよりも集中して8時間やったほうがよっぽどいいわけなのです。

なので、ここでは受験生におススメの息抜きの方法を書いていきます。

1.ストレッチをする

ずっとイスに座って勉強していると猫背にもなりますし、血行が悪くなり肩こりや腰痛の原因にもなってしまいます。また、目を酷使するので目の疲れにもつながりいいことがありません。

ストレッチには悪くなった血行の流れをよくする効果があり、血流量が戻れば頭の働きもよくなってくるので勉強にも集中することができるので、疲れたなーと思ったらやってみてください。

座りながらできるストレッチでも十分効果がありますので、こまめにやってみるといいでしょう。これだけでも集中力を継続させるための大きな効果があります。

2.コーヒーブレイクをする

これは結構オーソドックスかもしれませんね。疲れたときにコーヒーを飲んでホッと一息つくという人も多いかもしれません。

コーヒーにはカフェインが入っているので眠気覚ましになるというのは誰でも知っているかと思いますが(まぁ効かないって人がほとんどでしょうが)、コーヒーは多くの香り成分が合わさっているので匂いを嗅ぐだけでもリラックス効果が期待できるようです。

余談ですが、ダイエット効果やシミの予防、脳卒中の予防などにも効果があるようで、体にあまり良くないイメージのコーヒーも意外といろんな効果があるんですねー。

 

しかし、飲み過ぎには注意しましょう!

一般的に1日2〜3杯ぐらいであれば体にいいと言われていますが、カフェインの過剰摂取は胃痛や睡眠の質や自律神経の乱れの恐れがあり、そうなると身体の怠さや気分の落ち込みにつながってしまいます。

また、缶コーヒーの場合は1本あたり角砂糖が3個分ほど入っているため1本だけでも結構な量の糖分を摂取してしまいます。できればブラックや自分で砂糖を調整したものを飲むようにしたほうがいいでしょう(缶コーヒーの微糖でも砂糖は結構入っています)。

3.運動をする

上記の方法を試してもどうしても集中できないときってあると思います。

そんな時は運動をしてみると頭が冴えて集中することができます。

 

運動といってもそんな激しい運動をする必要などなく、散歩程度で十分なのです。

ずっと座っていると血流が下にたまってしまうため、歩くことで全体に血液が行き渡り、脳への血流量が増えることで頭の回転がよくなります。

そうすることで記憶力や思考力がアップし、また、やる気やストレスの発散にもつながるので息抜きにはとってもいい方法なのです。

 

記憶力が良くなるということで歩きながら勉強するという人もいるみたいでして、例えばどうしても覚えられないことを小さめのノートにまとめ、それを見ながら散歩するというのもいいかもしれませんね。

 

歩く時間としては10分とか15分とかでいいでしょう。あんまり運動して疲れてしまってその後集中できなくなってしまっては本末転倒ですからね。

近くに公園などの緑がある場所を歩くとリラックス効果もあるので、散歩での息抜きはとってもおすすめです♪

4.仮眠する

毎日遅くまで勉強している人であれば勉強中どうしても眠くなる時間があると思います。

基本的にはこれまでに紹介したやり方で対処できるますが、どうしても眠い!というときは仮眠をしてしまいましょう。

 

眠いと思いながらダラダラやっても効果はありません。ですのでそういう時は思い切って仮眠をしたほうが頭がすっきりしてその後の勉強もはかどります。

時間としては15分程度の短い仮眠がいいと言われており、30分とか寝てしまうと逆に眠気が続いてしまい勉強に戻るのがつらくなってしまいます。

また、寝すぎると夜の睡眠の質が低下してしまい、翌日の勉強に支障が出てしまう可能性があります。

 

寝すぎないようにするためにソファや布団で寝るのではなく、座ったまま机に突っ伏して寝るといいでしょう。

そして、寝る前のコーヒーも効果的です。飲んでから20分ぐらいすると覚醒作用が働くのでずっきり目覚めることができます。

5.諦める

どれをやってもダメだー!という人はもう諦めましょう(笑)。

人間生きていればどうしてもやる気が出ない日も出てきます。

 

そんなときはブラブラで出かけたり友達と遊んだりと思い切りリフレッシュしましょう。

中途半端に自己嫌悪に陥ってもいけません。1日ぐらい勉強しなくても落ちません。

 

勉強のことを忘れてリフレッシュすることで次の日頑張る気持ちになりますし、やってないプレッシャーで自分を追い込むと意外と集中できます(笑)。

なので、無理にダラダラと勉強するというのは一番非効率なので、どうしても勉強に集中できないときは諦めるというのも有効な方法なのです。

経済学で使う「微分」の計算方法をマスターしよう


公務員試験の経済学で用いる数学は、基本的には中学時代までに習うことばかりです。ただし、高校時代に習うことも若干使います。その1つが微分です。

いま、「高校時代に習う」と書きました。しかし、微分は数学Ⅱの範囲です。数学Ⅰしか必履修でないことを考えますと、高校時代に進んだ科やコースによっては習わなかったという人もいらっしゃることでしょう。

そこで、本記事では、微分の計算方法についてかみ砕いて解説します。

1 そもそも微分とは?

微分が意味するところを、公務員試験の経済学で必要な形で理解しましょう。ずばり、ある関数のある点における傾きが微分によって求まるとおさえてください。

言い換えると、何かの関数を微分すると、それがその関数の任意の点に接する線(接線)の傾きを表しているということです。

数値例を出しましょう。\( y=x^2\)という関数があるとします。これを微分するとy’=2xです(この計算方法は後で説明します)。例えば、x=0.5を代入すると、y’=1となりますね。\(y=x^2\)のx=0.5付近に接線を引いた場合の傾きの大きさは1ということを示します。

実際、下図(\(y=x^2\)を0.5付近で拡大したものです)を確認すると、横軸が0.05増えると、縦軸も0.05増えています。そもそも傾きは、「縦軸の変化分÷横軸の変化分」で出しますが、これで出すと0.05÷0.05=1となり、先ほどのy’=1と一致します。

もう一つ見てみましょう。x=0.6付近にします。y’=2xにx=0.6を代入してy’=1.2を得ます。下図で0.55から0.6へ横軸が増えたときの縦軸の変化分を確認すると、0.05よりも大きそうです。なぜなら、0.35より大きいy値がプロットされているからです。0.36くらいといえそうです。これで、0.06÷0.05=1.2となり、これまたy’=1.2と一致します。

以上から、y’=2xは\(y=x^2\)のある点における傾きを求める式が得られると分かりました。このように、微分をすると、ある関数のある点における傾きが求められるようになります。

2 なぜ経済学で微分を用いるのか

これまでの説明で、微分が何を意味するかは分かって頂けたと思います。次に、読者の皆様が思うのは、これがどうして経済学に必要なのかということでしょう。

そこで、この点について、「企業の利潤最大化を求めるときに使う」という例を取り上げて示しておきます。もちろん、経済学の他の分野でも使うのですが、あくまで使うときの一例です。

そもそも、公務員試験の経済学では、企業の行動原理について、利潤最大化を追い求めると仮定します。そして、利潤式は、π(利潤)=TR(総収入)-TC(総費用)だと考えます。

このとき、頻出問題において、総収入や総費用は、生産量\(x\)を用いて表した式で与えられます。

まぁ、総収入は販売している価格Pに販売量x(=全て売れていると考え、生産量と同じになる)を掛け合わせるPxで表現されるのは、そこまで違和感のない仮定でしょうね。また、総費用も、生産量に伴って仕入れる原材料や人件費がかかりそうだから、無茶な設定ではないといえます。

ここでは、価格を100円として、生産量はxのままとします。総収入は、TR=100xです。総費用は\(TC=2x^2\)としましょう。利潤式は、\(π=100x-2x^2\)です。xの値でただ1つの利潤πが求まるので、利潤式=利潤関数といえるので、以下から利潤関数と書きますね。

さて、利潤関数を描くと、以下のような形となります。

では、利潤最大化のときの生産量はどのように出せばいいでしょうか。グラフからは、生産量の20~30の間と分かると思いますから、利潤関数のxに考え得る生産量を21、22、23と代入しながら最大の値を出しましょうか。

それは時間がかかりすぎます。そもそも、このグラフを書く作業も加味して考えれば、しんどすぎます。とても試験本番にやっていられません。

ここで、微分が活躍します。微分はある関数のある点における傾きを出すんでしたよね。そして、上図で利潤関数の最大値の点を通る接線を描いてみると分かるのですが、最大値の点においては傾きの大きさが0(ゼロ)となっています(図の中黒点では、接線(オレンジ線)が横軸に平行にひかれています)。

つまり、π’(利潤関数を微分する)=0です。\(π=100x-2x^2\)を微分すると、π’=-4x+100なのですが(計算手順は後述します)、これが0(ゼロ)となります。すなわち、

-4x+100=0

が成立します。この方程式をとけば、x=25が出てきます。この生産量のとき、利潤は最大値となります。

一応、懸案の20<x<30の中の値を確認しますと以下です。

x=25のときが利潤最大だと分かります。上で出した計算結果と一致しますね。

このように、微分して出てきた式が0(ゼロ)だという方程式をつくると、ある関数の最大値や最小値が分かります。したがって、利潤最大化問題のような出題分野では微分が大いに用いられます。

経済学で微分を使うイメージができましたでしょうか。次の項目でいよいよ、微分の計算方法を解説します。

3 微分の計算方法

それでは、微分の計算方法を示しましょう。ただし、どうしてこのような計算方法になるのかという証明は割愛します。なぜなら、その点は公務員試験に出ないからです。皆さんには、\(y=x^2\)を微分するとy’=2xとなるような処理方法の法則を覚えていただきます。

以下の例題①~⑤を使います。


いずれにもある\(\frac{△U}{△y}\)は、関数Uを、yで微分するという意味です。つまり、U’の意味するところと同じです。「△」はデルタと読みます。「δ」や「d」で書かれる参考書や本もあります。いずれも変化量という意味です(本記事は「Δ」と記載します)。

では、①をみてください。指数の3が前に出て(3×y3)、その後に指数は3から1つ減って2になっています(3×y2で3y2)。このように、指数を前に出して、1つ指数が減るという処理をしてください。

②もその処理は同じです。①と違うのは、係数と掛け算をしているということですね。具体的には、「3y2」は指数の2が前に出て「2×3=6y2」と係数との掛け算をして、その後に指数は2から1つ減って「6y」です(y1はyと書きますよね)。ちなみに、y0=1ですから、U=yをyについて微分する場合は、\(\frac{△U}{△y}=1\)となります。

③の「27」が微分すると「0」ということですが、これはすなわち、定数を微分すると「0」になるということを意味します。

④⑤は微分する文字でないものは定数と同じに扱うということです。ちなみに、こういう微分を偏微分といいます。

④の具体的な計算過程は以下です。上がxで微分し、下がyで微分しています。

\(\frac{△U}{△x}\)=0.5・6x0.5-1=3\(\frac{1}{x^{0.5}}\)=\(\frac{3}{x^{0.5}}\)=\(\frac{3}{\sqrt{x}}\)=\(\frac{3\sqrt{x}}{x}\)

注)最後のところは、分母を有理化しています。

\(\frac{△U}{△y}\)=1・2y1-1=2y0=2×1=2

⑤の具体的な計算過程は以下です。上がxで微分し、下がyで微分しています。

\(\frac{△U}{△x}\)==2・3x2-13=6xy3

\(\frac{△U}{△y}\)=3・3x23-1=9x22

以上の例を通じ、具体的な処理方法を覚えていただければ大丈夫です。

まとめ

経済学では、取り上げた利潤最大化問題だけでなく、効用最大化問題、〇〇弾力性(例;需要の価格弾力性)など、色々な単元の出題問題を解くために、微分の計算ができなければなりません。

本記事内容で法則を理解したら、微分の計算練習をたくさんしておきましょう。分かることとできることはしばしば乖離します。練習を積み重ねて、微分の計算がスイスイできるように是非なってください。応援しています。

なお、究進塾では、経済学の個別指導講座があります。数的処理を含め、ブログ以上にしっかりと経済学を理解したい、過去問が解けないから教えて欲しいなどの疑問にとことん付き合います。よろしければ、ご受講ご検討ください(詳細は、経済学対策講座をご覧ください)。

人文科学の傾向と対策(歴史、地理、倫理・哲学)

人文科学は出題範囲が広い割には出題数が少ない傾向にあるため学習効率があまりよくない科目です。とは言っても地方上級など他の試験ではそれなりに出題されるのでやらなければいけないわけなのですが。

地理や歴史は高校のときに学習した人も多いかと思いますが、全ての範囲をまんべんなく勉強していては時間のムダなので、併願する試験の出題傾向を見極めて頻出分野に絞って学習するのがよいでしょう。

 

なお、特別区専願であれば4題のためにこれだけの範囲を学習するのは時間がもったいないので(余裕のある人は別ですが)、出題数の多い自然科学の学習に力を入れたほうが時間対効果が高くおすすめです。→自然科学の学習についてはこちら

日本史の傾向と対策

特別区は日本史から1題出題されます。

日本史は範囲が広いので、参考書(公務員試験のもの以外にも高校の教科書やセンター試験の参考書でもよい)をざっと読み込み、どの時代にどういう事件がどのような因果関係で発生したかをおさえておけばいいでしょう。 細かい年代などは問われないので、とにかく流れをつかむことが大切です。

そしてざっと流れをつかんだらあとは過去問を解いていき、解けなかった部分については参考書で確認をしていき、頭の中で知識の整理をしていきましょう。

世界史の傾向と対策

世界史からは1題の出題となります。

世界史は範囲の広さだけでなく地理的な広さやカタカナ名を多く覚えなければならないなど日本史より取っつきにくく毛嫌いする人が多い科目です。 そのため、特別区の対策としては受験勉強などで一度でも学習したというような人でなければ思い切って捨てるという手もあります(私もひと通り勉強しましたが結局捨てました)。

私の周りでは日本史・世界史ともにちゃんと対策したという人はごく少数でして、ほとんどは日本史のみを学習していました。 ただし、どうしても不安という人や他の試験も併願するということでしたら、公務員試験では頻出の西洋史と中国王朝史だけでもやっておけばいいでしょう。これらは繰り返し出題されているので、ざっと参考書で知識を整理して過去問をやっていけば十分かと思います。

地理の傾向と対策

地理からは1題の出題となります。

これも範囲が広く、資源の産出量や国名など覚えることが細かいため、特別区の対策としては出題数を考慮するとやはり学習の時間対効果は低いかと思います。

 

学習の際には地図帳を手元に置いておき、地名が出てきたらその都度地図にチェックをしておくことで位置関係の把握もスムーズになります。

特別区の試験対策としては、地理の地形や気候は頻出の範囲ですので、最低限ここだけは学習しておき、あとは日本史や世界史と同様、参考書を確認しながら過去問をこなしていく、という流れで覚えていくようにしましょう。

エネルギー資源などの産出国や米や小麦といった主要農作物などの生産国・輸出国の上位5カ国の順位を問われたりしますので、最新のデータを把握しておくことも重要です。余裕があればここまで覚えておければいいですね。

倫理・哲学の傾向と対策

倫理・哲学からは1題出題されます。

おそらくセンター試験で受験していない人以外はなじみのない科目だと思いますが、参考書などを見てもらうと分かりますが非常に薄く、範囲が狭いためやっていて損はありません。

 

内容としては、思想家の名前やキーワードを機会的に覚えていけば対応できるので、難しい科目ではなく短期間で学習することができる科目といえます。

ただし、併願する自治体によっては出題されないという試験もあるかと思いますので、自分が受験する自治体の情報を調べ、学習する必要があるのかどうかはチェックしておきましょう。

まとめ

特別区の試験は人文科学からの出題数が少ないため、頻出範囲を絞って学習することが効果的。併願する自治体の出題数を見極め、どれくらい学習に力を入れればいいかをよく考えよう!

自然科学の傾向と対策(物理、化学、生物、地学)

通常は人文科学をメインで学習し、自然科学は苦手だから捨てたいというのが大半の受験生だと思いますので、ここではそのいった方をターゲットとした対策を書いていきます。

が、ほとんどの自治体は自然科学は基礎的なことを問う問題がほとんどであるため、始めから全部捨てようとは思うのはもったいないです。

物理の傾向と対策

物理からは2題出題されます。

物理は計算問題がメインとなってきますので、まずは公式を覚えて、そこから問題を解きながら使い方をマスターしていきましょう。

 

出題範囲としては、力学・熱力学・波動・電磁気学・原子物理に分けられ、どの試験でもそうですが、力学は最頻出であり、最近では波動の出題も多くなっていますので、学習するのであればまずは(というか最低限は)この分野を学習していきましょう。余裕があれば電磁気の「電気回路」もそこそこ出題されていますので、基本的な問題はやっておいて損はないでしょう。

 

物理は解法パターンがあり、似たような問題が出題されますがある程度理解していないと、このときはこの公式を使う、というのがわからなくなるので、丸暗記ではなく「どうしてこの公式を使うのか」というのを意識していきましょう。

 

文系の人でどーーーしても計算が嫌で仕方がない!という人はもう捨ててもいいでしょう(笑)。他の試験ではそれほど出題されないかと思われるので、他の科目で得点できるようにしておけば問題ありません。

化学の傾向と対策

化学からは2題出題されます。

出題範囲としては、理論化学・無機化学・有機化学に分けられ、理論化学は計算と暗記の両方、無機化学と有機化学は暗記がメインの内容となります。

 

特別区の化学は全体的に出題されており、広く浅く学習する必要がありますが、特に無機化学は過去問を解きながらひたすら暗記をしていけば通用する問題なので、もし少しでも化学を勉強するということでしたら無機化学だけでもやっておきましょう。

 

理論化学の計算は難しくはないのですが、ある程度理解がないと解けない問題も多いので、暗記の部分だけはやり、計算問題は苦手意識のある人はやらないという手もあります。

また、有機化学にいたっては特別区ではちょいちょい出題されますが、やる必要はありません。 なぜなら有機化学は範囲が広い上に非常に難しく理系の人以外はまず学習しない分野であるので、受験等で学習した人を除けば他の試験で出題されることも少ないと思いますので、それなら他の科目に時間を回しましょう。

生物の傾向と対策

生物からは2題出題されます。

出題範囲は、細胞・遺伝と進化・個体維持・生物の集団などに分類され、計算問題はほぼ皆無で暗記が中心となります。なので、理数系に苦手意識のある文系の人でも生物はちゃんと勉強するという人が多いです。

特別区の場合、細胞や生物の集団からの出題が比較的多いためこの辺りはおさえた方がいいのですが、周りを見ていると物理や化学と違い、特にヤマは張らず(絶対で出ないだろうという分野は捨ててましたが)全体的に勉強していました。

生物は暗記が中心となりますので、物理や化学を捨てた分ちゃんとやるという人が多く、ほとんどの受験生は生物と次に述べる地学は捨てないで勉強していました。覚える用語や量は多いですが、覚えただけ得点することができ、難易度も決して難しい科目ではないのでぜひ捨てないで勉強してみてください。

地学の傾向と対策

地学からは2題出題されます。

出題範囲は、天文学・気象学・地球の構造と歴史に分けられます。最近は天文学からの出題が多くなってきてますのでまずはそこをおさえましょう。

ただ、地学は生物と同じく暗記が中心となり、内容もそれほど難しくないためリスクヘッジとして全範囲を勉強してもいいでしょう(もちろん他の試験の兼ね合いもありますが)。

まとめ

自然科学は8題出題されるので捨てるのはもったいない。しかし、物理と化学は学習したことが無い人にとっては理解が難しい部分も多い科目なので、少なくとも生物と地学は捨てずにやろう!

一般知能の傾向と対策(数的推理・判断推理・資料解釈)

一般知能は特別区試験に限らずどの公務員試験でも必須としているところがほとんどであり、しっかりと対策しなければならず、習得に時間もかかるため早期に対策を講じる必要がある科目です。

それゆえ苦手とする人も多く、いかに解法パターンを身につけ過去問をつぶしていけるかが勝負になります。例えば判断推理がどうしてもできるようにならない、というときには頻出範囲だけやって他の一般知識でガッツリ取るという方法でも合格することはできるので、やりながら合う合わないを判断していくことが重要となります。

判断推理の傾向と対策

特別区は判断推理が6題出題され、他の自治体でも出題数が多いため捨てるわけにはいかないでしょう。しかも暗記要素も少ないため長期的な勉強が必要となるやっかいな嫌われ科目でもあります。

判断推理はクイズやパズル的な要素があり、脳トレをするようなイメージであり柔軟な考えが要求されます。なので、苦手な人が多い一方、数学のような難しい計算なども必要ないためはまる人ははまるようです。

判断推理は言語分野と非言語分野に分けられ、前者は文章によって示される条件について推測して解いていくのに対し、後者は図形的な問題を解いていくものになります。

特別区は非言語分野から「軌跡」が毎年出題されているため、レベルも高くないため必ず解けるようにしておいたほうがいいですね。図形上に点があり、図形が回転するとその点はどのような軌跡を描くかを答えるという問題です。

他にも、言語分野から集合や対応関係、試合形式、暗号がよく出題されています。暗号は他の自治体ではあまり出ないのですが、特別区はなぜだかよく出ますので、解き方を覚えておきましょう。 判断推理については他の試験でも使えるため特にヤマを張らずまんべんなく勉強していくといいでしょう。どの出題範囲も解法のテクニックがありますので時間短縮のためには抑えておくべきたと思います。

 

教養試験は本当に時間が足りなくなります。特に知能分野は問題を解くのに時間がかかることが多いので、どうしても分からなければ飛ばしましょう!満点は目指す必要はありません。絶対合ってると思うものが半分あればあとは知識分野で稼いでいけば合格点には達します

そして判断推理は早いうちからできれば毎日やりましょう。これは出題数が多いからというのもありますが解き方に慣れる必要もあるので、やっていくうちにパズル的な感覚がつかめてきます。おそらく公務員試験の勉強を始めたときは民法や憲法をまずやると思うんですが、先ほどの理由から同時並行で判断推理や数的推理をやっていくのが望ましいです。

予備校に通うのであればスケジュールもそのようになっているところが多いと思います。それほど重要で時間のかかる科目だと心得て勉強を進めていきましょう。

数的推理の傾向と対策

数的推理からは6題出題され、判断推理と同様他の自治体でも多く出題されるためこれも捨てるわけにはいきません。 平成25年度の試験までは5題の出題だったのが1題増えています。自然科学の問題数の多さといいどこまで理系色を強くしていくんだと愚痴りたい気持ちもあるかと思いますが(笑)、他の受験生は同じ状況なのでめげずに頑張りましょう!

数的推理は小学校の算数や中学・高校のときに学習した数学です。 文系の方だとどうしても算数や数学に苦手意識を持ちがちですが、数的推理はそんな複雑な計算式は出てきませんし、解法をパターンとして覚えておけば何ら難しいことはありません(はっきり言ってセンター試験よりもはるかに簡単です)。

 

特に出題頻度の高いものは「速さ」に関するものです。昔、「はじき」とかいって速さ・時間・距離の出し方を学んだかと思いますが、あれが非常によく出題されます。 他には整数問題や平面図形、円からの出題が多くなっています。

数的推理は判断推理と違い頭の柔軟性を問われるものではないので解法をとにかく覚えることです。こういう問題が出てきたらこう解く!というのを過去問を繰り返して頭に刷り込んでいきましょう。 判断推理と同様に、出題数も多く解き方に慣れていく必要があることから、できれば毎日過去問をこなしていくのがいいでしょう。

資料解釈の傾向と対策

資料解釈からは4題出題され、表やグラフからデータを読み取るという問題が出ます。

判断推理や数的推理に比べて得点しやすい分野ですので、ここは満点を狙っていきたいところですね。

売上高の対前年度の増加率や、その年の○○の供給量は全体の供給量の何%か、というようにデータさえきちんと読み取ることができれば確実に得点できる資料解釈ですが、数字が結構細かいので問題を解くのに時間がかかるという罠も潜んでいます。

何の対策もせずにぶっつけ本番で真面目に計算さえすれば解けますが、データを読み取るコツや計算せずに解くといったテクニックもあるので、ただでさえ時間の足りない教養試験ですので、時間短縮のためもぜひ解法は身につけておいたほうがいいでしょう。

まとめ

判断推理と数的推理はできるようになるまで時間がかかるので早めに毎日少しづつでもやっていこう。資料解釈はテクニックさえ身につければ満点も可能。ただし時間をかけすぎないように!

社会科学の傾向と対策(政治・経済・法律)

特別区の試験は社会科学からは政治、経済、法律が出題され、特別区はこれらから合計5題出題されます(26年度の試験から社会が削除されました)。

社会科学は憲法や政治学、行政学、経済原論、財政学などの専門科目の出題と重なる部分が多いので、特に必死にやる必要もないかなと思います。ですので先に専門科目を学習し、後は過去問をつぶしながら隙間を埋めていくというやり方が効率的でしょう。私は社会科学については、勉強した覚えがほとんどありません(汗)。

政治の傾向と対策

特別区は政治から2題出題されます。

政治は高校で勉強したかと思うんですが(してなければ中学のとき公民という科目をやっているはずです)、そのとき学習した内容がベースになるので学習していくと、あーこれ聞いたことあるなー、という用語がたくさん出てきます。日本国憲法とか三権分立とか聞いたことあるかと思いますが、あんな感じの内容がちょっと難しい感じで出題されます。

特別区の政治は政治史からの出題頻度が高く、他には法学や国際政治、憲法の基礎などが比較的出題が多いです。

政治の内容は専門科目の政治学や行政学と重複する部分が多いので、先にこれらの科目を学習してから、重複していない部分を補充していくというイメージで学習するのがいいでしょう。 まぁそれほど難しい科目でも無いですし、暗記中心なので直前に詰め込むというやり方でも十分対応できるかと思います。この科目で悩んでいる人は見たことがないので、あまり深く考えずに過去問をこなしていくのが得策かと思います。

経済の傾向と対策

経済からは1題だけの出題ですので対策をするかは他の試験との兼ね合いによってくるかと思いますが、特別区のみの志望であればそこまで時間をかけて勉強するのはもったいないかと思います。

経済はミクロ経済学やマクロ経済学などの経済原論や国際経済学などの理論分野と、経済事情などの事情系分野があります。 特別区の場合、経済史(日本経済・世界経済)からの出題が頻出となっているので、やるとしたらこの分野は勉強しておいたほうがいいですね。

先にも書きましたが、社会科学は出題範囲が専門科目と被ることが多いので、そこまで必死に勉強するのでは時間対効果が悪いかと思います。もちろん他の科目の勉強がバッチリとか、満点狙いだというのでしたらやった方がいいのですが、そうでなければ少なくとも経済史をおさえておけば特別区の経済は十分かと思います。

法律の傾向と対策

経済と同様、法律からは1題だけの出題になりますので、併願する試験の出題数を見てどれだけ力を入れる考えましょう。 法律は、主要な法律の基礎的な知識、最新判例や最近の法改正から出題されますが、基礎的な知識の部分は専門科目と重複するため、最新判例や法改正に関する部分を補っていけばいいでしょう。

まとめ

社会科学は専門科目と重複する部分が多く、出題数も少ないのでそれほど力を入れて勉強しなくても大丈夫。過去問を中心に勉強をしていき、頻出の範囲はしっかり解けるようにしよう!